続「とのむら通信」ブログ版

前島本町議会議員・外村敏一(平成29年4月29日付けで引退)
日々の思いや議会傍聴の感想など引き続きお伝えします。

籠池氏の証人喚問で安倍総理夫人の行動に対する疑惑が益々深まった。

2017年03月24日 | 驚くべき事実が


昨日の参院、衆院両委員会での証人喚問では益々疑惑が深まった。これではとても幕引きなど出来ない。
多くの国民が注目したTV中継は誰もが籠池氏の語った内容に信憑性を感じたことだろう。
自民や公明、維新の委員は籠池氏の人物像の怪しさに焦点を当てて問題の本質から国民の目をそらす作戦に
出たが返って藪蛇だった。特に自民党の西田氏が「この問題の本質は貴方が資金もないのに無理に学校を作ろうと
したことに出発点がある」みたいなことを言って、逆に籠池氏から「それは全くの的外れである。この事件の本質は
政治家の口利きがあったかどうかという点である」と逆襲されて会場の嘲笑を誘ったのには大笑いをした。

そして籠池氏から安倍総理夫人とのやりとり(お願いや相談事)の詳細が語られると会場は騒然となった。特に籠池氏が
総理夫人にお願いごとをした件に対して総理夫人付きの内閣府職員である谷さんという女性からの回答FAXの内容が
詳細に暴露されたことは極めて重大な意味を持つ。本当に驚いた。いかに総理夫人昭恵氏と籠池家とが親密な関係にあった
かが良く解った。
この件に関してはさすがに政権側も危機感を感じたのか早速官房長官が火消しの談話を発表したり、昭恵夫人自らも反論の
メッセージをフェイスブックで反論したりしているそうだが全く説得力が無い。籠池氏は偽証罪に問われる覚悟で喚問に
応じているのに対し一方の昭恵氏は文書であったり第三者である官房長官が答えているだけで当の本人の口からではない。

菅官房長官の会見による反論(火消し)には重大な欠陥があった。彼は「このFAXのやり取りでは結果的にはゼロ回答
だったのだから何も問題は無い」と言っていたが、問題の本質は結果ではなく、籠池氏から総理夫人への依頼に対して
谷さんという内閣府の職員が総理夫人の代理として関係省庁各方面に働きかけていたという事実があったことである。
そしてその後の結果はゼロ回答どころか用地購入費の8億円もの値引きに繋がったのだから大変な話である。

100万円の寄附の授受についても政権側は「昭恵氏本人が渡していない」と言っているのだからそれは事実ではないと
反論しているが、これとて全くの説得力はない。籠池氏の言っていることは嘘で昭恵夫人が言ってることの方が事実だと
声高に言う根拠は何なのか。あまりにも片手落ちで失礼な物言いではないか。TV中継で見た限りでは籠池証人は堂々と
在った事実を淡々と述べておられたとの印象を強く持った。恐らく多くの国民の目にもそう映ったことでしょう。

こうなったらはっきりさせなければ籠池氏の立場が無いし、我々納税者である国民は全く納得できない。この際総理夫人も
内閣府のお付の女性も証人喚問する以外にない。更には籠池氏の口から名前の出た沢山の政治家や財務省の幹部、大阪府の
関係者、松井知事なども全部証人喚問しなければならない。これは国会の責務であろう。ここまで来たら徹底して解明する
必要がある。到底これで幕引きなど出来ない。むしろ今日が幕開けである。


森友学園疑惑事件、徹底解明まで幕引きは許さない。

2017年03月11日 | 憤懣やるかた無し

小学校校舎の右隣は豊中市の公園が整備
(画面をクリックすると拡大します)

本日午後、豊中市立文化芸術センターにて「瑞穂の國小學院」国有地売却疑惑の真相究明を求める市民集会
が行われた。なんと200人以上の人々が押し寄せ、立見席も満杯という状況で入れなかった。腰痛の危険を
回避すべく私は残念ながら会場を後にした。私は近畿市民派議員のメール案内で参加したのでこんなに多くの
市民が参加する集会とは思ってもみなかったのでビックリした。それにしてもこれだけ多くの市民や国民が怒り
を持って注目している疑獄事件は何が何でも徹底した解明がされなければ納税者であるすべての国民は納得しない。
しかも問題の国有地払下げを当時財務省理財局長として担当した人物が現在は国税庁長官に就任していると言う
ではないか。我々庶民納税者にとってはこんなに腹の立つ話がどこにあろうか。税金を払う気など全く失くなる。

集会に先だって問題の現場を視察したが、近くには大学、そして隣は豊中市の公園が整備され、更にその隣には市立
中学校が立地していて整然とした素晴らしいところであった。あのような土地に、しかも国有地に大量のゴミが存在
したなんて俄かには信じがたい話である。地元の人たちもメディアの取材に「あそこは元田んぼでそんなゴミなど
ある筈がない」と言っておられた。私も又誰しも疑うのは「値引きをする口実を作るためにどこかから一定のゴミを
運んで来たのではないか」ということである。第一撤去に8億円近い莫大な費用がかかるというそのゴミの量とそれを
撤去するのに9メートル近くも堀ったとかいう話自体が現実離れしているし、費用の算出根拠も撤去作業自体やったのか
も明白ではない。正に次々と疑惑が浮かぶこの事件、国会の場で堂々と真実を明らかにすべきである。

今回疑惑の中心人物の一人である籠池理事長が認可取り下げを表明したが、こんなことで幕引きをしようなどと考えて
いるとしたら大間違いである。国民の不信感は何も拭い去られていない。むしろ怒りだけが大きくなるだけである。

野党が再三にわたって重要関係人物の参考人招致を迫るも頑なに抵抗する与党自民党幹部や安倍総理の姿は見苦しく
哀れでさえある。参考人招致に反対する理由の「違法性が認められない事案だから」は全く説得力を欠いている。
違法性どころか大いなる不正や政治家の口利きの有無が問われているのだから、疑いの矛先である政府自民党や
財務省の幹部は自ら率先して身の潔白を証明する為にも参考人招致に賛成すべきではないか。参考人招致に反対
している以上政治家の関与が疑われても仕方ない。裁判で言えば状況証拠はもう既に山ほど集まっているのだから。

この際自民党の鴻池参議院議員も参考人招致すべきである。彼の3月1日の会見を見た人の多くが何か不自然な
ものを感じたことでしょう。自分にやましいことが無ければあれほど興奮して、しかも相手を口汚くののしること
はしないでしょう。全く余裕のない小心者の滑稽な演技ではなかったかと思う。あの鴻池氏の会見の後、籠池氏は
「あの会見は全く事実と違う」と自らのホームページで書いているという。ここはどちらが嘘を言っているのか
国会の場ではっきりさせて貰わないと済まない。何れにしてもこの不可解な疑惑事件はメディアも野党も粘り強く
徹底して事実解明に取り組んで欲しい。






米国フランクフォート市との姉妹都市提携調印式終える

2017年03月05日 | 日々の思い

本日の調印式で長官よりウイスキーをプレゼントされた

本日歴史文化資料館においてUSAケンタッキー州フランクフォート市とのSister City Signing Ceremonyが行われた。
発端は一昨年先方から届いた一通のメールから始まった。2014年フランクフォート市にあるウイスキーのビーム社をサントリー
HDが買収したことをご縁に先方より姉妹都市提携の申し入れがあった。そしてこれまで何度かのメール交信と昨年10月には
本町職員3名が先方を訪れてお互いの意志確認などを行って本日の調印式に至ったもの。
本日の調印式には先方からは27人もの関係者が参加されビックリした。歓迎式典では歴史文化資料館前庭での和太鼓披露
に始まり最後には空手の演武などで盛り上げて貰い、拍手喝采を頂いた。暖かい天候にも恵まれ本当に素晴らしい調印式だ
った。

式典では町長の歓迎のあいさつ、先方代表者の挨拶の他フランクフォート市長からのVideoメッセージが流された。先方市長
のメッセージではケンタッキー州には180社もの日本企業が進出している現状などの紹介と、この提携を機に更に日本語
教育に熱を入れる意気込みや、交流を通じて本町の若者がケンタッキー州の日系企業やアメリカで活躍するための手助けにも
役立ちたいなど高いところに目を向けておられることに感銘を受けた。英語教育に力を入れている本町にとって大きな弾みと
なることでしょう。
尚今回の姉妹提携が成就するまでに多大な貢献をして頂いたと聞く、フランクフォート市の姉妹都市委員会のチェァマンを務
めて頂いたマーシャル夫妻への感謝を忘れてはならない。特に奥様(日本人)のエリ様には職員が訪問した際にも、又今回の
式典に際しても終始通訳兼世話役として多大なお役目を果たして戴いたことに感謝申し上げたい。本当にありがとうございました。

この提携話が持ち上がった当初、私は距離的なハンディ(乗り継ぎや14時間のフライト、それ相当の費用がかかる)を最大の
理由としてもっと他の都市(例えば英語圏で時差が少なく関空から直行便のあるオーストラリアやアメリカならハワイや西海岸)
などの都市も候補先として検討してはどうかと申し上げたことがある。しかし1通のメールから始まったご縁の大切さや本日の
素晴らしい調印式を終えてこれで良かったと今は思っている。
あとはいかにこのハンディを上手く克服して行くかですが、是非このご縁を大事に末永い良い交流に発展することを祈ります。
本日のセレモニーとこれまでの関係者のご努力に感謝します。これからもよろしくお願いします。

こんなにデタラメな酷い話がどこにある?国有地売却に絡む疑惑

2017年03月01日 | 奢れる者久しからずや


連日国会で取り上げられ、益々疑惑が深まる豊中市の国有地売却事件、これでは肝心な予算審議が出来ない。
こんな大きいスキャンダラスな疑惑をきっちり解明するまでは終わらせてはならない。これは安倍政権に向けられた
疑惑でもあるのだから安倍総理は自分の関与を否定するだけでなく自ら責任を持って疑惑究明の先頭に立たねばならない。
それなのに自分や奥さんの関与が無かったことだけしか言えない姿こそ我々国民には不信感が増すばかりである。
それに加えて理財局のトップとして最も責任を感じなければならない立場の麻生財務大臣に至っては「正当な手続きを経た
適性な取引であり何の問題も無い」と平然と国会の場で答弁している。
正統な手続きを経た取引ならこんなデタラメな事態は起こりえない。大問題となっているのだからこれまた麻生氏自ら事態
の真相究明に乗り出さねばならない責務がある。菅官房長官もほぼ同じスタンスで政権擁護に回っている。

いみじくも安倍政権寄りの維新橋下氏までが「これははっきりさせないと拙い。政権が持たない」とまで警告している。
今回の疑惑は安倍政権にとっては言わばダメ押しに近い決定的なダメージになると思う。それでなくても文科省による
省あげての組織ぐるみの天下りシステム構築事件、自衛隊の命にかかわる重大な事実の防衛大臣を頂点とする隠ぺい工作
事案、共謀罪をめぐる中身の不透明性と法務大臣の資質欠如、更には未だ忘れもしない甘利氏の収賄疑惑事件など挙げれば
きりがないくらいのスキャンダラス疑惑の数々。どの疑惑もはっきりした結論、責任追及、処罰もされていない。

いくら大多数の議席を持つ巨大与党と言えども今回ばかりは国民が許さない。国会運営においてはどんな不都合な事案も
数の力で押し切れると思っているのだろうがここまで極まればもう駄目。いずれ総辞職するか解散するしか道はないでしょう。