活動に出てきたのが4名と人手があったので、年末から放置したままだった山桜を起こした。双幹だったが太いほうは松の倒れる時に貰い傷で途中から折れ、細いほうは枝葉の下敷きになっていた。
幹の途中が繊維状に割れているだが、復活を期待して折れた幹にくくりつけておく。本来は麻布を巻き、しっかりと棕櫚縄で巻き締めておくべきなのだろうが、上部は回復しなくても下半分が健在だから、駄目元の作業なのだ。
同じ台風で折れてしまったヤマハギは、幹の一本だけ支柱をして、立ててみたのだが、この幹は枯れてしまい、手を加えず折れたままに放置した幹は生き長らえて落葉している。それを思うと、この立てた幹は損傷も大きいので助からないかも知れないけれど、休眠期に入った頃だった事に賭けてみた。この春への密やかな楽しみの一つになった。