トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

グリーンタワーの解明に行った…

2020-06-20 | 今日は真面目に
 突端台地から望める東の北向き斜面の中にグリーンタワーが目についた。昨季は気が付かなかった所在である。沢を隔てての観察なので具体的には不明なものの「照葉の蔓植物だろう」程度の認識は持てた。ただこの方向には昨季に確認したシタキリソウの蔓がある。
 「かも知れない、違うかも知れない」と落ち着かないから位置を記憶してから林道で登り口を選んだ。その時点で「やはりシタキリソウか」の思いはあったものの、一方では「キジョランであって欲しい」の希望的観測もあった。

 結果は「シタキリソウ」で昨季に確認できた蔓だったのでいささかがっかりするも、林床には今期発芽した幼苗があった。自宅にも採種して蒔いた一粒が発芽しているが、自生地の苗より育ちが悪い。林床の苗は自宅の倍の高さがある。そこで数本採取して自宅で肥培しフイールドの適地に定植を試みよう。すでに「キジョラン」と信じて育てた苗3本は泥水地に昨年植え付けてあるものの成長が遅く、今回の苗は場所を変えて比較したい。
 発芽苗を採種した親株付近は腐葉土でふかふか、苗自体の根も土までは到達していないという状態だった。

 不思議なことに周辺林床には今期発芽した苗しか見当たらず、二年生、三年生の苗が全くない。これは意外な驚きだった。理由は分からない。それはともかく、育成意味がなさそうなシタキリソウだが、アサギマダラの食草となっているかどうか確認したいという思惑がある。自生地の親株、このグリーンタワーの葉には食痕と見られる穴が結構あるのだが高い場所なので幼虫の確認までは不可能だ。そこで身近で育てて確認する、と言う趣向なのだが蔓が育つのに数年・・・。

 シタキリソウだった        実生苗と採集苗   ➡    鉢植えで養成する


この記事についてブログを書く
« 「出戻り」では聞こえが悪い… | トップ | 今日のトンボ「コオニヤンマ... »
最新の画像もっと見る

今日は真面目に」カテゴリの最新記事