トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

突端台地の刈り払い

2021-06-16 | 今日は真面目に
 ネザサの密集部は既に一度、舐めるように刈り払ってあるのだが、その他の部分でネザサシュートが膝丈までくるようになった。これでは地際からの刈り払いが必要で残しておきたい草叢ごと刈り払うわねばならぬ痛手である。とりあえずバッタの姿もあるからイネ科とクローバの密集部は一部温存し刈り払った部分の植生が復活したら刈り込む事にした。いわゆる「モザイク状刈り払い」でも時間差処理である。
 よそ眼から見れば「なんとまあ、横着で雑な刈り払いだこと…」と苛々もし苦笑もさせてしまう状態なのだが「すっきり綺麗に」刈り払ってしまえば、それは単なる気分だけの問題で「夏草や独りよがりの詰めの跡」でしかなくフイールドでの生態系保全に逆行する「砂漠化出発進行!」に他ならない。

 農耕民族の遺伝子に組み込まれた除草感覚と摺り込まれてしまった全面刈り払い色素は里山保全仲間内の刈り払いへの意識一つでもそうなのだから一般来場者や関わらない人たちにとって生態系保全等の意図などはどうでもよい事なので「食べ物と住処を提供する」意図など毛頭なく「あーっ、すっきりさせたい!」が本音であろう。かく言う小生だって綺麗に刈り払えば「すっきり」するのだが「やってはいけない悪手」と我が胸中を戒めながらの刈り払いを続けなければならない季節に突入した。

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