宮崎で買ってきた「小倉紫峯」を、今日、道場に持って行った。
そして、「慣らし」を開始。
慣らしとは、200射ほどかけて、徐々に引き分けを大きくしていく作業だ。
今日は、初日なので、まずは大三を過ぎたあたりから20射。
あと180射ほどしたら、フルに引き絞って放つ。
こういう手順を踏まずに、いきなり的前で引く人もいるが、それは新弓には手荒いと思います。
最初の予定では、国の伝統工芸士である他の3人の弓師さんの弓や工場も見て回る予定だったけど、
「小倉紫峯」は、都城に買いに行く当日には、買いの第一候補となっていた。
うちの父の猪狩り仲間で、Kさんという方がいて、
そのKさんが所有する山に、ある弓師さんが竹を取りに来るという話を聞いた。
うちから、数キロしか離れていない山に、いったいどこの弓師が・・!?
「それ誰?」と父に聞くと、「おお、聞いておく」ということになった。
すると、KさんからFAXが送られてきて、そこには、小倉紫峯さんの名刺があった!!
Kさんの山に来るのは、あの弓師小倉紫峯さんと知って仰天する。
「これは、縁があるなあ~~」と思ったので、一点買いとなったのでした。
買いに行く当日、そのKさんから「よろしく」と小倉紫峯さんに電話が入っていたそうだ。

写真、向かって右が、三代目小倉紫峯さんです。

手に取って、ちょっと肩入れしてます・・お腹が出てるな~~(笑)
実は、小倉紫峯は、今使ってる「四宝竹・吟翠」の前に使っていた弓であり、
弦音が非常に良く、また使いやすかったので、未知の弓ではない。
今回は、特にカーボンの入ってない純粋な竹弓を買い求めた。
強度は落ちるかもしれないが、そのほうが、弦音が自然で美しいと思うのでした。
まあ、これから慣らして、冬が来るまでには、しっかり引き込めるようにしておこうと思う。