疾風の如く!

美人画と弓道に生きる日々。

「小野小町 はじめての十二単」

2019年06月12日 | Weblog




今日も、小野小町・・描いてます。

この絵は、初めて十二単を着せてもらったところです。

なかなか喜んでいます。実は、相当重いんですけどね。

十二単もいろいろあって、一番重いのは20キロくらいだったようです。



さて、平安時代の女性は、とにかく奥ゆかしい。

描いてるうちに、ちょっとづつ見えてきました(笑)


この奥ゆかしさがいいんですね。

男と対面しても、決して自分からはしゃべらない。

じっと見つめていても、自分からは行かない。


そして、一度口を開くと、教養がにじみ出てくるという・・そういう魅力ですね。

それで気品のある美人なら、男は誰だってやられます(笑)

小町さんも、きっとそういうお方だったのではと思います。











コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「東京ヒゴロ」松本大洋

2019年06月12日 | Weblog





ビッグコミックオリジナルで連載がスタートした漫画である。

この漫画家の名前は知っていたが一度も読んだことはない。

でも、今回初めてまともに読んで「こいつはすごい」と呟いた。


何がすごいかと言うと、言葉では説明できない(笑)

うまく表現できないが、作者の心が、そして想いが、

そのまま漫画になったような作品だからだ。


青年紙には、ごく稀にそういった作家が現れるので、

日本の漫画界もまだ捨てたものではないと思う。



この漫画、コマ割りの線からフキダシから、

背景も何もかもがフリーハンドで描かれている。

こういう描き方をする人は、どうしても表現したい世界があって、

止むに止まれず描いているようなところがある。



こういう漫画は、恐ろしく内向的な若者か、

人生の荒れた道を踏みに踏んできた中年以上の男にしか

受け入れられないかもしれないが、それにしても味がある。

ラーメンで言えば、屋台で食える濃厚魚貝(ニボシ)背脂とんこつ醤油ラーメン・・といったところ(笑)



人から上手いねと言われるような技術は全て捨て去った絵だからこそ、

心にビシッと響くような旨味を、じんわりと噛み締めさせてくれるのだった。


人生のなんたるかを突きつけられそうな気もするが、第2話がとても楽しみだ。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする