疾風の如く!

美人画と弓道に生きる日々。

多摩川の鯉

2007年07月04日 | Weblog



多摩川には、釣りに興じる人たちがたくさんいるが、

近くの水道橋の下が、その人気スポットで、

そこにはボート乗り場もあり、日曜には、60~70人に釣り人でにぎわう。

平日でも、朝早くから40~50人の釣り人を見かける場所だ。



これは、そのボート乗り場にある、屋形船の傍で取った写真だが、

アユやフナが目当ての釣り人をよそに、大きな鯉たちがウヨウヨと泳いでたむろしている。

しかし、鯉たちは、釣り人たちには、まったく相手にされていないらしく、

誰1人として、こいつらを釣りに来る人はいないのである・・・。



田舎では、ちょっと考えられないことだが、鯉は、ほったらかしなのだ。

俺は、試しに、(いつもハトにやってる)パンを投げてみたら、パクパクとほうばった!


面白いので、ポンポン投げていたら、

調子こいて、あやつらは、コンクリの浅瀬にまで這い上がって来て食べる。

「こいつはすげ~!!まるでイルカショーだ!」と、翌日に、デジカメ出動となったわけだ(笑)。



すると、俺の後で、人の気配がしたと思ったら、同じように散歩中の方が携帯で写真を撮っていた。

少し話をしたが、「釣りやってる人の話じゃ、鯉の1メートルくらいのがいるらしいよ」とのこと。

1メートルもある鯉なら、ちょっと見てみたいという好奇心にかられる。

写真に撮った鯉たちだと、頑張って60センチくらいだから、すごい大物だ。

チャンスがあるなら、いつしか、お目にかかりたいものだ。



多摩川で釣りを楽し人たちの、大半は、60歳以上の方達だ。

彼等は、魚を釣り上げても、ほとんど食べないようだ。

「ちょっと食べる気になれない」ということを、以前、誰かに聞いたことがある。



都会における釣りとは、魚を食べるためにやっているのではない。

ゆったりした自然に溶け込むことで、リラクゼーションを味わっているのだ。

都会には、人が多い。だから、いろいろな摩擦を感じて生きていくことになるのだが、

少なくとも、多摩川の自然や魚達は、人の心をなごませてくれるのだろうと思う。





コメント (8)
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