疾風の如く!

美人画と弓道に生きる日々。

「ワールド イズ ノット イナフ」 !!

2007年07月25日 | Weblog




「ワールド イズ ノット イナフ」は 007シリーズの第19作目だ。


一度、見た記憶があったが、また見たくなったので、借りていた。

実は、これで、アクションシーンのカット割りの研究をしている。


映画のカット割りと、漫画のコマ割りは、同じなんじゃないのか?

・・などと、今さらながら思い直して、この作品をスロー再生などで見ているのだった(笑)。



気にいったのは、モータボートでの追撃シーン。

これは、映画の主題歌が流れる前のつかみの部分だが、

そのモーターボートのアクションシーンだけで、160カット近くもあった(だいたいね)。


これを漫画にすると、わりと小さ目のコマを多用しても、22~3ページになってしまう。

実際、ネームにしてラフで描いてみると、それくらいになった・・。



スピード感を強調したり、緊迫感を煽(あお)りたいところでは、

短いシーンで、映像がめまぐるしく切り替わり、カットバックも使われていた。


なるほど!こういう感じで映像が構成してあるのか!と思ったりしたが、

カメラワークは、本当に、いろいろなアングルで撮影し、観客が飽きないように構築してある。


特に、この追撃シーンで面白いのは、どんなにピンチになっても、

ボンドは、ネクタイが曲れば直すし、髪が乱れたらしっかり整えて、どこまでも紳士的でスタイリッシュなことだ。

死に物狂いの命がけで追撃してはずなのに、この余裕が、いかにも007らしい(笑)。



そういうわけで、イントロのシーンが、クライマックスシーンに匹敵するほどに、見ごたえがある。

007シリーズは、アクションが売りの1つなだけに、その見せ方としては本当に一級品だ。




ちなみに、昔からある、この007シリーズの中では、

「ロシアより愛をこめて」が、最高傑作かもしれない・・などと勝手に思っている。



コメント (6)
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