徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

サイアノ&ジアゾ感光法での青写真ワークショップレポート

2015年10月18日 | ワークショップ


初の試みとして
2種の青写真ワークショップを開催しました。
しかし
単に青色で括ったわけではありません。

陰画となるサイアノ、陽画となるジアゾ
この2種の体験を通し
ネガ・ポジの関係を意識する事も含めたワークショップです。 



1日目は
サイアノタイププリントに取り組みました。 

まずは
薬品を調合して感光液を作るところからスタート。  



その後
感光液を紙に塗布して印画紙を作成。



太陽光で、もしくは、プリンターで露光。



最後に水洗して完成という工程です。

光があたったところは青く発色します。
よって、仕上がりはネガ像となります。



また
感光液を絵の具として認識する展開もできます。



太陽光での露光中のひとコマ。
美しいモチーフと美しい光と影に感動しました。



そのほか、オプション対応で
デジタルネガフィルムを使用した印画にも取り組みました。



青写真と題したワークショップではありますが
サイアノタイププリントは色調を変えることもできます。 



青緑、紫、赤茶、黄土色へと
色の変換実験もおこないました。 

 *

実習2日目



ポジ像が仕上がる感光法に取り組みました。
光があたると白くなり、あたらなかったところは青く発色します。

今回は感光紙をラミネーターに通す熱現像です。



露光中の様子。

 サイアノタイプよりも感光性が高いため
屋内での露光が可能です。 



プラスティックケースを透過して見えた光と影の像。
この日の最もゾクッとした光景でした。 

 最後は皆さんの成果を見渡しながら
ワークショップの振り返りをおこないました。

2日間にわたる光と影を操る実習を通し
あらためて写真は
photograph(photo→光 graph→図)
 であることを実感いただけたと思います。



ワークショップ終了後は・・・



徳永写真美術研究所は大阪市内にありますが
自宅でワークショップを開催する際は
楽しいひと時を過ごしてお帰りいただければと
実習終了後はBBQタイム!

この日は受講者のご家族も参加。
2人のこどもちゃんを含めての楽しい時間を過ごしました。

記:徳永好恵


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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。


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