初の試みとして
2種の青写真ワークショップを開催しました。
しかし
単に青色で括ったわけではありません。
陰画となるサイアノ、陽画となるジアゾ
この2種の体験を通し
ネガ・ポジの関係を意識する事も含めたワークショップです。
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1日目は
サイアノタイププリントに取り組みました。
まずは
薬品を調合して感光液を作るところからスタート。
その後
感光液を紙に塗布して印画紙を作成。
太陽光で、もしくは、プリンターで露光。
最後に水洗して完成という工程です。
光があたったところは青く発色します。
よって、仕上がりはネガ像となります。
また
感光液を絵の具として認識する展開もできます。
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太陽光での露光中のひとコマ。
美しいモチーフと美しい光と影に感動しました。
そのほか、オプション対応で
デジタルネガフィルムを使用した印画にも取り組みました。
青写真と題したワークショップではありますが
サイアノタイププリントは色調を変えることもできます。
青緑、紫、赤茶、黄土色へと
色の変換実験もおこないました。
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実習2日目
ポジ像が仕上がる感光法に取り組みました。
光があたると白くなり、あたらなかったところは青く発色します。
今回は感光紙をラミネーターに通す熱現像です。
露光中の様子。
サイアノタイプよりも感光性が高いため
屋内での露光が可能です。
プラスティックケースを透過して見えた光と影の像。
この日の最もゾクッとした光景でした。
最後は皆さんの成果を見渡しながら
ワークショップの振り返りをおこないました。
2日間にわたる光と影を操る実習を通し
あらためて写真は
photograph(photo→光 graph→図)
であることを実感いただけたと思います。
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ワークショップ終了後は・・・
徳永写真美術研究所は大阪市内にありますが
自宅でワークショップを開催する際は
楽しいひと時を過ごしてお帰りいただければと
実習終了後はBBQタイム!
この日は受講者のご家族も参加。
2人のこどもちゃんを含めての楽しい時間を過ごしました。
記:徳永好恵
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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