今年も
創作実験クラブの活動に
外部参加もお受けする形で
草木染実験をおこないました。
活動場所は主宰者自宅。
この日の為に
毎年3月に藍の種をまき
6年前に枇杷の苗を植えました。
枇杷については
今年初めて実がついた事で
念願の枇杷染に初挑戦。
*
TIPAでの藍の生葉染は
葉を摘むところからスタート。
葉に付着している汚れを洗い・・・
ミキサーで葉を砕き
その青汁を染液とします。
植物性繊維・動物性繊維と
処方が一部異なりますが
基本は染液に浸け込み
空気にさらし水洗という
工程を経て青が発色します。
仕上がり図を思い描き
紐で括ったり・・・
ビー玉で豆絞り・・・
枇杷染については
枇杷の木を一枝切り出し
葉を細かくカット。
葉を煮て染液が完成。
そして
染める布を染液に入れて煮ます。
その後
ミョウバン、草木灰、木酢酸鉄液
など
媒染剤を変えることで
黄・ピンク・クレー
と
色相を変化させます。
水洗
・
・
・
↑
コチラは藍と枇杷の両方。
後に染めた枇杷が強く発色しています。
乾燥エリアは常に満席状態・・・
木々の緑を背景に
染め物が揺らぐ光景は
とても美しい・・・。
創作実験クラブの活動としては
コチラが最も実験的。
↓
青魚の皮を藍で染めました。
「大空を泳ぐ魚の図」
日没後も
暗くなるまで作業が続きました。
デザインを施さず染めた布たちは
清楚な印象に。
↑
コチラの服とストールは
鉄媒染で染めた枇杷染。
暖色系の灰黒となりました。
後日、参加下さった方より
送られてきた写真です。
日常生活に自身で染めたものが入ると
優しい気持ちになりませんか。
*
来年は更に種類を増やして
草木染会をおこなう予定です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて
写真・写真表現・シルクスクリーンetc.
表現の研究活動をおこなっています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・