徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

サイアノタイププリント・マンツーマン制作研究

2020年10月16日 | 古典印画技法講座



2日間にわたっておこなった
マンツーマンでの
サイアノタイププリント制作研究の報告です。

TIPA定番講座メニューである
古典印画技法・サイアノ講座を受講された方が
作品として仕上げる目標を掲げての2度目の受講。

通常のサイアノ講座では
必ず成功する材料を用意し
確実に成功する手順を踏み実習を進めます。

ゆえに
誰しもが成果を出す事ができます。
しかし
その成果は予めTIPAが用意したものであり
体験に過ぎません。

作品と呼ぶには体験に留まらない
次のステップに進む必要があります。

今回は
そのお手伝いをする形で進めました。



受講者の方は
表現内容に適しそうな紙を
幾つか持参されていました。



初日は持参の紙の発色など
各紙の特性を確認する事からスタート。



10パーセント刻みのグレースケールを焼き付け
白から青への諧調のあらわれ方を実験。



テスト露光中には
デジタルネガフィルムの作成手順の復習・・・



そして紙の裁断・・・



実験結果を元に
デジタルネガフィルムを仕上げ
プリント作業へ・・・



露光を終えて現像作業に進むと・・・



!!!

画像は薄っすら確認できるものの・・・

1日目の実習はここで終え
失敗の原因を検討しました。

サイアノ歴30年を超える私には
幾つかの問題点が思いつきます。

明日に向けての対策を講じ2日目を迎えました。



2日目の実験は滞りなく進み
表現内容に適する紙の候補を絞れました。



実際の制作はこれからですが
第一歩となる研究結果を得る事ができました。

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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて
写真・写真表現・シルクスクリーンetc.
表現の研究活動をおこなっています。 

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