徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

体験する写真史講座 / 1日目 カメラ・オブスクラ : 写真の原理を学ぶ

2017年04月09日 | 銀塩写真講座


写真誕生の以前から
画像の投影現象は認知されていました。
紀元前4世紀、アリストテレスの記述にもあります。

その現象を観察できる装置がコチラ
 簡易カメラ・オブスクラです。 


コの字型装置の上面に孔
その下は投影面となってます。

現象を確認した後は

日食時に木漏れ日として地面に写る太陽は如何に見えるか?
・・・とアリストテレスの問答集に記される答えについて説明。

2012年の日食時に撮影した画像を紹介しました。



神社の木漏れ日は、このような状態。



その後は



幾種かのカメラ・オブスクラを用いて
画像が写る様子を観察しました。



コチラは
18世紀、ベネチアで活躍した画家・カナレットが使ったとされる
カメラ・オブスクラを参考にして作ったものです。




当時は
投影面に薄紙を置き画像をトレースして
絵画の下図として活用されたとの事。 

 それから・・・
観察にとどまらず画像の印画も試みました。



印画においては
TIPA特製カメラ・オブスクラキッドを組み立て

 感光紙を入れて撮影。



撮影後、感光紙をラミネーターに通し熱現像。



ラミネーターからは青白画像となった写真が排出されます。 



今回、虫眼鏡のレンズを使用したため
大きくひずむ画像となりました。

次回は
暗室の中で光と影を操り描く“フォトグラム”に取り組みます。

記:徳永好恵

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

にほんブログ村 写真ブログへ 人気ブログランキングへ