徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

■ 写真講座 13日目 バライタ印画紙でのプリント1

2010年11月14日 | 銀塩写真講座


TIPA写真塾制作展への出品を意識して
作品制作をスタートする時期となりました。

今回から
バライタ印画紙を使用し
ファインプリントに取り組みます。

まずは
バライタ印画紙の特性や扱い方の説明から。



実際にバライタ印画紙でプリントした写真を手に取り
印画紙の表現力や物質感を観察。

暗室作業の工程は
これまでのRCペーパーと大きく異なりませんが
今まで以上に
丁寧に作業をおこないます。



それから
写真作品を制作するうえでは
長期保存できる状態で仕上げなければなりません。
そのため
アーカイバルウッシャーを使い
1時間以上の水洗をします。



また
ドライダウンという現象にも注意。
乾くと若干濃度が濃くなるため
その変化を考慮に入れてプリントします。
今回の作業では
どのくらい濃くなるかを体感しておきます。

次回は
本格的にプリント作業に専念します。



作品として成立させる場合
技術とともに
“何を表現するのか”という
コンセプトも重要です。

無意識の中で働く
自身の意識に気付くことを目的に
今まで撮影した写真を検証する試みを
ある受講生に課しました。



写真を分類して
セクションごとにタイトルをつけると
幾つかのテーマが存在している事に気付きます。
後付のテーマ設定ですが
これをきっかけに
更に内容を深める事ができればと思います。

記:徳永好恵

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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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