TIPA写真塾制作展への出品を意識して
作品制作をスタートする時期となりました。
今回から
バライタ印画紙を使用し
ファインプリントに取り組みます。
まずは
バライタ印画紙の特性や扱い方の説明から。
実際にバライタ印画紙でプリントした写真を手に取り
印画紙の表現力や物質感を観察。
暗室作業の工程は
これまでのRCペーパーと大きく異なりませんが
今まで以上に
丁寧に作業をおこないます。
それから
写真作品を制作するうえでは
長期保存できる状態で仕上げなければなりません。
そのため
アーカイバルウッシャーを使い
1時間以上の水洗をします。
また
ドライダウンという現象にも注意。
乾くと若干濃度が濃くなるため
その変化を考慮に入れてプリントします。
今回の作業では
どのくらい濃くなるかを体感しておきます。
次回は
本格的にプリント作業に専念します。
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作品として成立させる場合
技術とともに
“何を表現するのか”という
コンセプトも重要です。
無意識の中で働く
自身の意識に気付くことを目的に
今まで撮影した写真を検証する試みを
ある受講生に課しました。
写真を分類して
セクションごとにタイトルをつけると
幾つかのテーマが存在している事に気付きます。
後付のテーマ設定ですが
これをきっかけに
更に内容を深める事ができればと思います。
記:徳永好恵
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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