前回の授業にて
4×5カメラで撮影した
モノクロフィルムの現像をおこないました。
既に
フィルム現像は経験していますが
シートフィルムの現像は
手順が異なります。
幾つかの現像法がありますが
今回は“皿現像”に取り組みます。
この方法は
完全に光を遮断した環境での作業です。
事前に
練習用フィルムで
念入りに手順を確認。
そして、本番
・
・
・
<全暗作業のため記録写真なし>
・
・
・
チョッとしたトラブルもありましたが
な・なんとか作業完了。
皆さんそれぞれ
2、3枚は成功することができました。
フィルムの乾燥中に
緊張をほぐすため
少し長めのコーヒーブレイク。
*
休憩後はさっそくコンタクトプリントをとり
撮影結果を確認しました。
なかなか
魅力的な写真が完成したような気がします。
今後
授業の合間に
引き伸ばし作業をおこない
35ミリフィルムでは得ることができない
画像のクウォリティを
体感してもらいたいと思っています。
記:徳永好恵
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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4×5カメラを使用して撮影実習をおこないました。
しかし
徳永写真美術研究所では
技術の習得だけに留まりません。
写真表現として成立させるための
思考トレーニングも兼ねた撮影実習です。
今回は
画面を構築して撮影する手法に取り組みます。
まずは
“コンストラクティッドフォト”についての
レクチャーからスタート。
サンディ・スコグランド
ベルナール・フォコン
シンディ・シャーマン
ピーター・ヴィトキン
ニルス・ウド
植田正治
森村泰昌
今道子
・
・
・
などの
写真作品を紹介。
レクチャー後は
持ち寄ったモチーフを前にし
撮影計画を練ります。
モチーフの魅力を分析することから。
虫メガネを通して見る状景が面白いことを発見したり・・・
フィルムフォルダーにモノクロフィルムを装てん。
大型カメラは撮影準備がたいへんです。
カメラの組み立てから始まり
重量級の三脚にカメラを据える
構図を決め、ピントをあわす
露出計で光の状態を確認
絞り・シャッタースピードをセット
シャッターチャージ
空シャッターをきる
再度、シャッターチャージ
フィルムホルダーをセット
ホルダーの引き蓋を引く
<撮影>
引き蓋を裏返しにして戻す
・
・
・
35ミリやブローニーカメラでの操作とは異なり
1カットの重みを感じます。
最後に
影を採り込んだ大がかりな撮影をおこないました。
次回は全暗室での作業
シートフィルム現像に取り組みます。
記:徳永好恵
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大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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写真講座1の最終日です。
本講座は
撮影の基礎から暗室作業まで
実習をメインに進めてきました。
今日はこれまでの作業を
どのように作品作りへと進展させるかについて考えます。
講座初日の写真史レクチャーにて
世界的に有名な写真家を紹介しましたが
今回は
親近感を持てるよう
主に日本人の写真家について
写真集を見ながら紹介しました。
*
授業後半は
写真家の生き方、撮影現場を記録した映像を鑑賞しました。
採り上げた写真家は鬼海弘雄さん。
見知らぬ人に声をかけ
相手の魅力を瞬時に見い出し
撮影する現場を見る事ができます。
この映像で登場する写真集「PERSONA」を
あらためてじっくりと眺めると
人物写真の魅力を感じます。
![]() |
PERSONA
鬼海 弘雄 (著) |
この写真集はトリプルトーン(モノクロ3色刷り)の印刷です。
クオリティの高い印刷技術にも感動します。
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一通りの暗室作業を体験したところで
今回は写真を作る事に取り組みました。
お手本とした作家は
Jerry N. UELSMANN
彼は暗室作業の中で多重露光により
独自のシュールな世界を生み出します。
デジタル写真が通常となった現在においては
画像を合成する事は簡単です。
しかし、TIPA写真塾では
彼の手法にこだわります。
授業では2つの試みをおこないました。
【その1】
このようなマスクを用意して
一枚のフィルムを三つの画面に分割し
時間を変えて露光。
すると
・
・
・
立方体の図像世界が誕生。
【その2】
ノートを撮影したフィルムをはじめに露光。
その後
各自、思い入れのあるフィルムを重ねました。
すると
・
・
・
一冊のノートに皆の記憶が刻まれた
コラボレート作品となりました。
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今回から本格的にプリント作業に取り組みます。
これまでにピンホール写真の反転作業や
コンタクトプリントの作成で
暗室作業を経験しましたが
モノクロプリントを作成するには
引伸機をはじめ、イーゼル、フォーカシングスコープ
多諧調印画紙に対応するフィルターの使い方など
新たに学ぶことが多くあります。
また、技術的なことを学ぶほか
仕上がった写真の仕上がりを
見極める眼を養うことも大切です。
・
・
・
とはいえ
今日はプリント体験初日。
気になる写真をどんどんプリントしました。
授業は5時に終了しましたが
皆さん、放課後も時間の許す限り暗室作業に励みました。
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大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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本日から
モノクロプリント作業を学びます。
まずは多階調印画紙の特性・フィルターの使用法を解説。
即、暗室にて実践。
この日はコンタクトプリントを作成するところまで。
しかし
TIPA写真塾では一工夫
・
・
・
コンタクトプリントが作品となる課題を出しています。
メルカトル写真課題と名付けています。
36カットの写真を1つの図とする取り組みです。
右下には自身の姿をサインとしています。
*
【追記】
前回のピンホール写真課題において
反転できなかった作品が完成しました!
雪景色の写真を背景に
エッフェル塔・マンモス・墜落した飛行機?で構成された画面です。
脈絡なくモチーフが絡み合い
不思議な空間を生み出しています。
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大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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今回から本格的に暗室作業を学びます。
まずは
モノクロフィルム現像。
初体験の方にとって
最も難しい作業は現像作業ではなく
前段階の
フィルムをリールに巻く事です。
この作業がうまくできなければ
確実に現像ムラが起こります。
前回の授業で
充分に練習をしたものの
本番で上手く巻けるか、不安でいっぱいの様子。
実のところ
さすがに初回から完ぺきに巻くのは難しく
適宜、ヘルプを入れながら
リール巻きを済ませました。
・
・
・
現像作業においては
処理時間通りに作業を進める事が第一です。
皆さん、時計を見ながら作業に集中。
同じ作業の繰り返しの為
時間が判らなくなってしまったという
ハプニングもありましたが
なんとか
結果オーライ!
各自、2本のフィルム現像を完了できました。
この日は授業後に
ある写真家の講演会に参加するため
コーヒーブレイクをはさまず
授業を終えました。
*
講演会については
後日、TIPAコラムにて掲載する予定です。
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“ピンホール写真の魅力に触れる”
2日目。
当日はあいにくの天気、しかも大雨です。
はて、どうしたものかと考えた結果
このような授業風景となりました。
↓
十数年、様々な場で写真の授業を担当してきましたが
初の試みです。
題して
「箱庭撮影」
写真集で囲った空間は個人のミニスタジオなのです!
前回、屋外でおこなった撮影では30秒前後の撮影時間が
今回は1時間。
かなりスローな撮影テンポでしたが
皆さん、なんとか反転作業まで体験できました。
*
今回の取り組みの中で2作品、紹介します。
【紹介作品その1】
雪景色の写真を背景に
エッフェル塔、飛行機、マンモス
のモチーフを構成して撮影しました。
撮影結果はコチラ
↓
諧調の反転作業をする時間がなく
ネガ像でわかり辛いですが
大胆な構図で摩訶不思議な画像を得る事ができました。
【紹介作品その2】
月の写真を背景に
作者持参のこだわりモチーフを配置しました。
撮影以前から
既に独特な魅力を放つ舞台が完成。
これをピンホール写真に変換すると
・
・
・
ホラーな世界が誕生しました。
ピンホールカメラ特有の歪みと
モノクロ画像になった事で
元の世界観が一転。
作者の意図する魅力ではなかったようですが
力強い写真が仕上がりました。
*
苦肉の策としての作業でしたが
私にとって新たな発見があった一日でした。
「箱庭撮影」
なかなか面白いです。
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2日間にわたってピンホール写真の
魅力に触れる講座をおこないます。
しかし
ピンホール写真についてだけでなく
暗室での作業に慣れることも含みます。
***
まずは、カメラ作りです。
今回は女の子仕様のデザインとなりました。
撮影は、いつもの公園付近にて。
鶴橋の下町情緒が漂う風景を捉えるため
車が行き交う道路端にて撮影しています。
暗室で現像作業を体験。
じわっと画像が浮かび上がってくる瞬間は感動します。
撮影しやすい天候だったため
皆さん、適正な露光で撮影できました。
撮影途中に画面内にお邪魔しました。
左の足は私(Yoshie)です。
背景にうっすらと重なる人物像が面白いです。
実習後は成果物の記録撮影をおこないました。
よく見ると、少し変な様子ですね?!
***
次回は
今回作成したネガ像の諧調を反転させ
ピンホール写真を完成させます。
また、撮影内容についても
工夫して作品として仕上げる事が目標です。
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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近年、技術が進み
シャッターを押すだけで写真撮影が可能な時代となりました。
しかし
写真をツールとして表現活動をおこなうには
デジタルカメラ・フィルムカメラを問わず
カメラの構造を理解し
意図する写真を撮る必要があります。
今回は
一眼レフカメラの特性を活かした撮影を学びます。
まずは、シャッタースピードと絞りの関係など
撮影についての基礎講義をおこないました。
講義後は様々な種類のカメラを手にしてカメラの構造を学びました。
授業後半は
各自のカメラを使用して
講義で習った事を活かした撮影に取り組みました。
この後、テーマに適する方法で撮影をおこない
各人の作品制作に反映させて頂きたいと思います。
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