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徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

■ 写真講座 1日目 写真史レクチャー etc .

2010年04月11日 | 銀塩写真講座


2010年度TIPA写真塾がスタートしました。
充実した講座にするべく
新たなカリキュラムを加えて発進します。

***

初回の授業は「写真講座」からです。



■写真講座 1日目■

この講座では
写真の歴史を認識した上で
各人の写真表現に取り組んでもらいたいと考え
“写真”はどのように生まれ
どのように社会と関わってきたのか
について
2時間ほどのレクチャーをおこないました。

その後
レクチャーで紹介した写真家の作品資料を閲覧。



後半は
実習で使用する感材の説明をして終了しました。

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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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■ 写真塾秋講座 13日目 作家活動の在り方

2010年02月28日 | 銀塩写真講座


TIPA写真塾の最終日です。



講座を締めくくるにあたり
どのように世の中に作品を発表していくか
作家活動の様々な在り方を紹介しました。
また、自作に関わることだけでなく
写真文化を楽しみ、体験することの大切さも紹介。
バカンスとして海外旅行をする時には、
フォトフェスティバルやアートフェアーなど
イベントにあわせて日程を組んではと提案しました。

フランス・アルルで開催されるフォトフェスティバル
ドイツ・カッセルで開催されるドクメンタ
イタリア・ベネチアで開催されるベネチアビエンナーレ
この3つのイベントを引っ掛けたヨーロッパ旅行を
常々したいと思っていますが
なかなかタイミングが合わずに20年が経ちました。

ともかく
TIPA写真塾に参加した事をきっかけとして
より楽しみの多い人生となる事を願っております。



END


■ 写真塾秋講座 12日目 作品複写を学ぶ

2010年02月14日 | 銀塩写真講座


今年度のTIPA写真塾制作展の様子です。
写真作品4作、シルクスクリーン作品3作での会場構成となりました。







最終日の展示終了後は
会場の記録写真の撮り方・作品複写についての実習をおこないました。

額装した作品を撮影する場合、
作品を保護するガラスやアクリルの写り込みに困る事が多く
その対処法を学びました。



実習後は手早く搬出作業に取り掛かりました。

***

展覧会を開催するには
事前の準備
展示作業
記録写真撮影
など
実際に経験して初めて気付く事が多くあります。
今回の制作展で気付いた事を
今後の作家活動に役立てて頂ければと願います。




■ 写真塾秋講座 11日目 展示作業を学ぶ

2010年01月31日 | 銀塩写真講座



TIPA写真塾制作展の搬入です。
「展示作業を学ぶ」という目的をもって作業をおこないました。

展示においての絶対的なルールがある訳ではありませんが
経験上、このようにすると良いであろうと感じる事を紹介しました。

最初は額紐の結び方から。
昔、画材屋さんでアルバイトをしていた時、
店長から教えて頂いた結び方を紹介。
負荷がかかることで結び目が締まり、
解く時は片方の紐先を引っ張るだけで
魔法のように解ける結び方です。
コレは日常生活の中でも便利です。

次は会場構成。
会場の動線の確認、並び順を検討します。

いよいよ展示作業。
よく問題になるのが“高さ”の決め方。
国によっても、その基準が異なる事を
Takayukiの実体験を交えながら解説。

その後、効率的な展示方法について。
手作りの展示道具を紹介しました。



協力しながら手際よく展示が進みました。

作品が壁面に掛かっていく様子を見るのは
自作でなくとも気持ちが高まります!

他にキャプションの作り方や付け方について
様々な事例を紹介しました。



最後はライティング。
作品に照明をあてるだけでなく
会場全体の光の廻り方にも気を配り
何度も微調整をしました。



展示作業終了です。

適宜、レクチャーを交えながら
所要時間、約3時間半。

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TIPA写真塾制作展vol.2「写真表現の探求」

出品者
木村康子  小西直美  滝みつる  徳永隆之
徳永好恵  山口宏美  吉原祥子




2010年2月1日(月)~14日(日)
*7日、11日は休廊
10:00-18:00
最終日は15:00まで

会場
ギャラリー京終
奈良市中辻町80-8ナガノカメラワーク2F

皆さまのお越しをお待ちしております。



■ 写真塾秋講座 10日目 作品の仕上げ作業

2010年01月17日 | 銀塩写真講座


作品の仕上げ作業に取り組みました。

写真や版画の仕上げ方には幾つかの方法がありますが
今回はブックマット形式での仕上げを学びます。



ブックマット形式とはどのようなものか、
実物を紹介しながら説明しました。



そして
作業にとりかかります。

まずは“フラットニング”。


バライタ印画紙は乾燥するとカーリングするので
ドライマウントプレス機という
大きなアイロンでプレスして平面状にします。

次は“スポッティング”。


写真面にあるホコリの跡をスポトーンで修正します。
この緻密な作業には集中力が必要です。

いよいよ“マッティング”。


作品のサイズを計り、図面を書きます。



ミュージアムボードにカットラインの目印をつけます。



マットカッターで窓枠を開けます。
この作業、なかなか難しいです。

実は私(Yoshie)は未だに上手にカットできず、いつも人任せです。
情けない・・・。



窓枠を開けたオーバーマット

写真を貼り込むアンダーマット

リネンテープで接合してブックマットが完成。
そして
写真を三角コーナーで固定。

これらの工程を終えてやっと完成です!



最後に
作品タイトル・コメントを考えて授業を終了しました。


*******


<お知らせ>

TIPA写真塾制作展vol.2「写真表現の探求」

出品者
木村康子  小西直美  滝みつる  徳永隆之
徳永好恵  山口宏美  吉原祥子




2010年2月1日(月)~14日(日)
*7日、11日は休廊
10:00-18:00
最終日は15:00まで
会場:ギャラリー京終
奈良市中辻町80-8ナガノカメラワーク2F



■ 写真塾秋講座 7・8・9日目 作品制作

2010年01月10日 | 銀塩写真講座


本格的に作品制作に取り組む時期となりました。

年末・年始にかけて
撮影・フィルム現像・プリントと
一連の作業に励んでいます。

水道の温度が低く、温度管理に気を配りながら
慎重に暗室作業に取り組みます。

バライタプリントはしっかりと水洗をおこなわなくてはなりません。



ご覧のようにバライタウォッシャーが賑わっています。



プリント乾燥台も満杯です。
(このプリント乾燥台は大工の友人に作ってもらいました。家具のような立派さです。)

まだ、完成には至っておらず、
ラストスパートにかける段階です。
頑張って下さい!


*******


今年のTIPA写真塾制作展には、
シルクスクリーン専科の受講生も有志で参加します。



作品にサインを記入しようとしますが
なかなか書き方が定まらず何度も練習。
その甲斐あって
サイン入りの作品を額に入れると立派に見えました。


■ 写真塾秋講座 6日目 暗室基礎 4 バライタプリント

2009年12月13日 | 銀塩写真講座


一般的に写真作品として存在させるには
バライタ紙という印画紙にプリントすることが前提とされています。

バライタ紙を使ったプリントは
深みのある黒を表現でき
階調豊かな画面を仕上げることができます。

今回の暗室実習では
そのバライタプリントを学びました。

作業工程はRCペーパーと大きく変わりませんが
処理時間が長く
特に水洗と乾燥に時間がかかります。



アーカイバルプリントウォッシャーで、しっかり水洗。



乾燥棚でゆっくり乾燥。

乾燥後はドライマウントプレス機でプレスして完成。

RCペーパーよりも手間がかかりますが
納得できるプリントが仕上がった時の
喜びは格別です!


■ 写真塾秋講座 5日目 暗室基礎 3 多階調印画紙

2009年11月29日 | 銀塩写真講座


これまでの暗室実習では
印画紙について詳しく説明することなく
作業を進めてきましたが
今回は、
RCペーパーとバライタ紙

号数紙と多階調印画紙
についての解説をしました。



暗室実習では
コントラストを調整するフィルターのチャートを作り、
多階調印画紙の特性を理解する事に取り組みました。



仕上がった写真を見ながら
コントラストの違いで
写真の印象が大きく変化する事を学びました。

***

今回、印画紙について解説するにあたり、
現在、市場で売られている印画紙をリサーチしました。
あらためて売り場を見ると、
定番と思っていた印画紙がなかったり
以前はなかった50枚入りのパックがあったり
へぇ・・・と思う事が多くありました。


■ 写真塾秋講座 4日目 暗室基礎 2 & テーマ研究

2009年11月15日 | 銀塩写真講座


本日は二部構成。

第一部は
写真作品としての成立の仕方について
TIPA図書の写真集から学びました。
この講座を締めくくる作品展に向けての
テーマを考える準備です。




***

第二部は
モノクロ写真のプリント作業です。



コンタクトプリントの中から引き伸ばす写真を選びます。
初めてのプリント作業なので、ネガの状態が良いものを選びました。



暗室作業においては、薬品作りから。
液温の管理は、しっかりとおこなわなければなりません。



テストプリントをとって、焼き時間を考えます。




今日の成果物。

空間の切り取り方が良いですね。



■ 写真塾秋講座 3日目 暗室基礎 1

2009年11月01日 | 銀塩写真講座


モノクロフィルム現像に取り組みました。

事前にフィルムをリールに巻く練習はしていたものの
いざ、本番となると
なかなか、スムーズに作業が進まないようでした。
(やはり、初めてだと緊張しますよね。)



しかし
何箇所か現像がうまくできなかった部分もありましたが
おおよそ、成功!



なんとかコンタクトプリントまでは
完成させようということで
少し授業時間を延長して
全てのプリントを作成しました。



この結果を受け、
再度、1ヵ月かけて
撮影をおこなう宿題を課しました。

頑張って下さい!

次回からは技術面だけではなく
表現内容についてもアドバイスをおこないます。