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徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

■ 写真講座 5日目 モノクロフィルム現像

2012年06月10日 | 銀塩写真講座


この日は35mmのモノクロフィルム現像に取り組みました。



フィルム現像の最難関はリールにフィルムを巻く事。
不慣れな場合
ダークバックの中では汗だくの作業となります。
夏は暑くて汗だくですが、冬場でも冷や汗で汗だくです。

この難関を突破した後は
テキストに沿って丁寧に作業を進めます。



薬品の液温管理や処理時間を
大雑把にする事無く
正確におこなうことが大切です。



現像作業が終了し
フィルムが乾燥した後も気を抜かず
ネガスリーブにフィルムを納めます。

この作業、案外、ミスが発生しやすい工程です。

画像間の幅は数ミリ。切り損ないに注意。

スリーブに入れるには6コマずつカット。
カットする部分を間違わないよう注意。



現像結果は・・・ちょこっと失敗した部分もありますが
初めての作業としては上出来です。

フィルム現像は
今後
各自のペースで
数をこなして不安をなくし
スムーズに作業がおこなえるように
頑張っていただきます。

記:徳永好恵

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徳永写真美術研究所

大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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■写真講座 4日目 ピンホール写真制作

2012年05月20日 | 銀塩写真講座


ピンホール写真制作2日目です。

TIPAの校庭と呼ぶ北鶴橋第二公園で
ピンホール写真撮影をおこなっている時
消防車が2台駐車していました。



目が覚めるような赤い車体。
誰しもが
カメラを向けたくなります。
しかしながら
当日は
モノクロ印画紙を使用しての撮影です。
赤色を画面にとどめる事はできません。
撮影結果は・・・
魅力的な赤はグレーとなり
背景の民家の色と重なってしまいました。
ザンネン。



この日は
仕上がったネガ画像をポジ状にする作業の中で
初めて引伸機を操作。




諧調の反転をおこなうにあたり
引伸機の使い方、露光時間の定め方など
暗室作業の基本動作を学びました。

次回からは
モノクロフィルムによる暗室作業に着手します。

記:徳永好恵

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■ 写真講座 3日目 ピンホールカメラでの撮影実習&暗室体験

2012年05月06日 | 銀塩写真講座


2回にわたりピンホール写真制作に取り組みます。
しかし
ピンホール写真だけが目的ではなく
写真の原理を学び
暗室に慣れる事も含めた実習です。



この日は最初に
ピンホールカメラを作りました。



カメラに開けた小さな穴を通った光が
箱のなかで像を結ぶ現象を理解した後
撮影に出かけました。



研究所に隣接する公園の花壇には
草花が程よく植わっており
撮影においては良い環境です。



コチラは
ピンホールカメラの奥行きが異なる場合
仕上がる写真が
どのように変化するのかについて
実験しています。



印画紙を装てんするカメラのため
現像→停止→定着→水洗→乾燥
という暗室での基本動作を体験。



安定した天候だったため
確実に撮影結果を出せました。

この日はネガを仕上げるところまで。
次回は引伸機を使用して
諧調を反転させ
ポジ画像を完成させます。


徳永好恵


お知らせ

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徳永写真美術研究所

大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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■ 写真講座 2日目 写真の基礎知識 基本をおさえることから

2012年04月22日 | 銀塩写真講座





この日は写真の基礎知識を学びました。

これまでに
何度も撮影をおこない
普通に写真が仕上がってくる。
ゆえに
撮影は出来るはず・・・と思うところ
基礎の基礎から解説してゆきました。
すると
あらためて気付く事が幾つか出てくるもの。
びっくりするような勘違いをしていたなど
あるかもしれません。

毎年
徳永写真美術研究所では
まずは基礎をしっかりおさえ
実習をスタートします。


徳永好恵


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■ 写真講座 1日目 まずは写真史から

2012年04月08日 | 銀塩写真講座


徳永写真美術研究所が運営する
小さな私塾
2012年度TIPA写真塾がスタートしました。
引き続き受講生の皆さんと
“美術としての写真”の研究を進めて参ります。

まずは写真講座の報告です。



写真講座の初日は写真史から。

おおよそ3時間にわたり
パワーポイントによるレクチャーをおこないました。



レクチャーではたくさんの図版を紹介しましたが
手にとって観察する資料も用意。



こちらは17世紀に画家が用いたとされる
カメラオブスクラを再現した道具です。



レクチャーに登場した写真家の写真集を手にとって
じっくり内容を確認したり・・・。

写真とは何かを考え、写真作品を制作する本講座。

写真の大枠をイメージして
次回から実技に取り組みます。


徳永好恵

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TIPA制作展 最終日 会場写真撮影実習

2012年02月19日 | 銀塩写真講座


TIPA制作展vol.4の搬出作業を始める前に
会場の撮影実習をおこないました。
撮影にあたっては
デジタル一眼レフカメラを使用。
カラーバランスや露出補正など
基本的なカメラ機能を一通り解説した後
各自、自分の作品と展示風景の撮影に取り組みました。



展示会場という制約のある空間では
完璧な撮影はできません。
そこで今回は
最善を尽くす撮影方法を学びました。
特に重点をおいたのは
写り込みの除去について。

例えば・・・
黒っぽい作品を撮影する場合
額のガラス面に
周りの様子が写り込んでしまいます。



このような場合は
反射しない環境を作る必要があります。



カメラの周囲を黒色で覆うと
写り込みを失くす事ができます。



大きな面積を撮影する場合は
黒布をカメラの周囲に垂らして撮影します。



この撮影方法の効果は下の画像をご覧下さい。



写り込みを除去することで
画面が見えてきました。

記:徳永好恵

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■ 写真講座 16日目 作品展に向けて写真を完成させる

2012年01月08日 | 銀塩写真講座


銀塩写真作品の制作を体験する本講座。
体験ながらも
充実した暗室作業の成果を見る事ができました。



乾燥ラックが印画紙でいっぱいとなる状態。



カールした写真を拡げながら
仕上がり具合を確認します。



バライタ印画紙は乾燥すると
現像処理中よりも幾分濃度が上がります。
この現象をドライダウンと呼びますが
この乾燥後の変化を考慮して仕上げなければなりません。
慎重に仕上がりを確認して完成写真を選び出します。
そして
TIPA写真塾制作展に展示するための
写真の構成をどうするべきか。
限られた環境の中で最大限の表現をできるよう
作戦を練りました。

記:徳永好恵

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■ 写真講座 15日目 作品の仕上げ方を考える

2011年12月11日 | 銀塩写真講座


展示に向けての制作段階となり
各自のペースで
撮影、暗室作業の反復、作品内容についての思索を繰り返します。



限られた期間で作品をまとめるには
フィルム現像の一連の作業は確実におこない

失敗なく作業を進めたいところ・・・。
まだ、少々のミスはあるものの
経験を重ねる毎にスムーズに作業が進むようになりました。


この日の学習項目は
写真の仕上げ方について。
本講座では
ブックマット形式の仕上げ方を実践します。
この仕上げ方は
長期保存に適した方法です。

各自の作品サイズ、点数にあわせて
展示プランをたてました。




講座後半はこれまでに仕上げたバライタプリントの検証。
バライタ印画紙は乾燥すると濃度や黒の見え方が微妙に変化します。
今後、暗室作業の段階で乾燥後の状態を考慮した表現ができるよう
じっくり、その変化を観察しました。


記:徳永好恵

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■ 写真講座 14日目 バライタ印画紙でのプリント2

2011年11月27日 | 銀塩写真講座


バライタ印画紙を使用してのプリント作業、2回目。

いよいよ“作品”を意識した制作に
取り掛かる段階となりました。

これまでは
技術の習得を前提とした講座であったため
まだ写真の内容には踏み込めていません。

ここからが作品制作の入口となります。



まずは気になる写真をプリントする事からスタート。



そこから何が見えるか。
何を発見できたか。
これから何を表現する撮影をおこなうべきか。
・・・という問いに自問自答しながら
作品制作を進めてゆきます。

記:徳永好恵

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■ 写真講座 13日目 バライタ印画紙でのプリント

2011年11月13日 | 銀塩写真講座


今回から本格的に
写真作品を制作する事を前提に
実習を進めていきます。
何をもって“作品”とするのかという点においては
様々な認識の仕方がありますが
本講座においては
バライタ印画紙を使用し
モノとして存在感のある銀塩写真表現に取り組む事とします。



これまでのRCプリントは
現像→停止→定着→水洗
4つの工程でしたが
バライタプリントでは
現像→停止→第一定着→第二定着→仮水洗→水洗促進剤→本水洗
・・・と工程が増え、作業時間も長くなります。



プリントウォッシャーを使用し
効率的に水洗をおこなうにしても
水洗時間は1時間以上。
手間と時間をかけるバライタプリントは
必然的に想い入れが増す事になります。



この日
4×5サイズのフィルムから
プリントした写真がありました。
服を撮影した写真ですが
布の繊維までを確認できる表現性に
感動する仕上がりとなりました。

記:徳永好恵

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