ナガセ,早稲田塾推薦入試の面接指導、受講生4千人、買収、20億円、

前日終値、2898

1株利益338.55*15/3期予想　配当100　利回り3.45

ナガセは27日、首都圏で大学受験塾を運営する「早稲田塾」を12月に買収すると発表した。買収額は20億円。早稲田塾は24教室を運営し、推薦入試の面接指導を主に手掛ける。現役合格を目指す高校生の需要取り込みを進める。

　早稲田塾の運営会社であるサマデイ（東京・千代田）が12月１日付で同事業を分社し、ナガセが全株式を取得する。サマデイの売上高は早稲田塾を含めて14年３月期で約50億円。早稲田塾の受講生は約４千人いる。サマデイは校舎の賃貸事業などに特化する。

　予備校の「東進ハイスクール」を運営するナガセは、浪人生が減るなか現役高校生の獲得を狙って学習塾の買収などを進めている。推薦入試が私立大の文系から理系や国公立にも広がるとみて、現役生の受験方式の多様化に応じる。

＊推薦入学とは、主に大学や高校が学生を募集する際に、出身校からの推薦を受けた学生を選抜して入学させることである。選抜の基準は、学業やスポーツ、芸術分野など大学・高校が要求する特定分野の成績、調査書等で判断される。近年は自己推薦、社会人推薦など出身校の枠や現役・浪人（卒業時期）の別を問わないなど推薦入学の形態も変化しつつある。北陸大学のように国内の全高校を推薦入試指定校にしたり（全高校を推薦指定校に 07年1月11日読売新聞）、立命館アジア太平洋大学のように予備校（早稲田塾）に推薦入試枠を与える事例（予備校に推薦枠 06年7月5日 読売新聞）も見られる。

従来は私立学校で多く行われており国公立校での実施例のほとんどは大学のものであったが、近年では公立高校などでも増加している。

＊株式会社ナガセ（Nagase Brothers Inc.）は、「東進ハイスクール」「東進衛星予備校」「四谷大塚」「イトマンスイミングスクール」など

• 04年12月 - ジャスダック上場。
• 05年10月 - 株式会社進級スクール（松山市、現東進四国）をグループ化。（現連結子会社）
• 05年 3月 - 「東進ハイスクール」を年間20校舎開校。（全42校に）
• 06年 3月 - 株式会社アイ・キャンパスを吸収合併。
• 06年 3月 - 「東進ハイスクール」を年間21 校舎開校。（全63校に）
• 06年10月 - 株式会社四谷大塚をグループ化。（現連結子会社）
• 07年 3月 - 「東進ハイスクール」を年間15校舎開校。（全78校に）
• 07年 4月 - 東進ビジネススクールを運営するビジネススクール本部を設置。
• 07年 7月 - 東進ビジネススクール大学生向けプログラム初開講。
• 07年 8月 - 東進生（高1・2生）を対象「第1回 中国清華大学短期留学」実施。
• 07年11月 - 「四谷大塚」による業界初の「全国統一小学生テスト」実施。
• 08年 2月 - 「四谷大塚」の全国ネットワーク「四谷大塚NET」開設。
• 08年 2月 - 「イトマンスイミングスクール」を運営、アイエスエス株をグループ化。
• 2008年 3月 - 「東進ハイスクール」を年間8校舎開校。（全84校に）
• 08年 7月 - 四谷大塚主催「全国統一小学生テスト」の成績優秀者を選抜した「第1回IVY League視察団」実施。
• 09年 3月 - 東進ハイスクール中等部」「東進中学NET」開講。
• 09年 6月 - NAGASE BROTHERS INTERNATIONAL PTE. LTD.（アジア展開の拠点）をシンガポールに設立。
• 09年 7月 - アメリカのセサミワークショップと「Sesame Street English」に関する独占的グローバル・ライセンス契約締結。
• 10年 9月 - 東進主催「全国統一高校生テスト」実施。
• 10年 9月 - ソースネクストと「超字幕®」シリーズの著作権譲渡、業務提携。
• 10年10月 - 3歳から12歳対象の「東進こども英語塾」開講。
• 11年 3月 - アメリカEleutian社と提携し、オンラインでアメリカ在住の講師と双方向トレーニングを可能な「USA スカイプ英会話講座」を開講。
• 11年 8月 - NAGASE BROTHERS USA,INC.をニューヨークに設立。
• 11年 9月 - 「優れた若手研究者のサポート」を目的として設立された「フロンティアサロン」を支援、「永瀬賞」を創設。
• 11年11月 - 永瀬商貿（上海）有限公司（中国展開の拠点）を上海に設立。