神明HD、韓国にパックごはん工場、神明は個人企業だが、三菱商事と縁が深い、

コメ卸最大手の神明ホールディング（ＨＤ、神戸市）は韓国にパックご飯の工場を17年５月に新設する。26日に現地企業と合弁会社を設立し、年４千万個を生産する。新工場の投資額は50億円。神明ＨＤはこのうち５億円を負担し、無菌状態での炊飯技術を供与する。

　韓国の精肉加工大手、ハリムホールディングスと合弁会社「ＨＳフーズ」を韓国・益山市に設ける。両社が26日に発表する。新会社の資本金と資本準備金の合計額は６億円。ハリムは韓国の伝統的な鶏肉入りスープ料理、参鶏湯（サムゲタン）のレトルト商品で知られる。神明ＨＤとの合弁でパックご飯に参入する。

　新工場は神明ＨＤから派遣する従業員数人と現地雇用の計40人程度で運営する。日本と同じ短粒種の韓国産米を使い、防腐剤は加えない。加熱や蒸らしなど製造技術は神明ＨＤが指導する。パックご飯の価格は200グラム100円前後と日本より１割ほど高くし、「ハリム」ブランドで売る。

　ライン増設のための投資額は30億円を見込む。神明ＨＤは中国でも現地企業と合弁会社の設立を検討している新工場は20年５月までに生産能力を年１億２千万個と当初の３倍にする計画。。