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士幌町の肉牛牧場がバイオガス発電,JA士幌町、その電力をJA施設、販売、

2016年02月05日 12時27分53秒 | thinklive

 士幌町農業協同組合(JA士幌町)は3月上旬にも、町内のバイオガス発電で作った電気を町内のJA系施設で消費する「電力の地産地消」を始める方針だ。事務所や「Aコープ」店舗などで北海道電力との契約を、新電力に登録したグループ企業に切り替える。JAが電力小売りを手掛けるのはハジメテ。

 JA士幌町のグループ企業、エーコープサービス(士幌町)が経済産業省に昨年、新電力として届け出ていた。電力の供給先となるのは事務所や店舗など数カ所。既に小売りが自由化されている契約電力50キロワット以上の施設のため、4月の電力小売りの全面自由化を待たず供給を始められる。

 同社が供給する電力は町内の牧場にある10基のバイオガス発電所から購入する。発電出力は合わせて約1000キロワットになる。バイオガス発電所は発電量が天候などに大きく左右されず、昼夜を問わず安定した発電ができる。余った電力は日本卸電力取引所などを通じて町外に販売する。

 肉牛の生産農家が多い同町ではバイオガス発電所が増えている。億単位の費用がかかるためJA士幌町が建設し、牧場主がJAに利用料を払いながら運営する形式を採っている。発電と同時に生じる熱も殺菌などに活用でき、牧場は熱を作るエネルギーコストが不要になる。ふんや食べ残し飼料などの処理費もほとんどかからなくなり、牧場の運営コストを引き下げる効果もあるという。

*どの程度のコスト引き下げになるのか、設備投資の回収に何年程度掛かるのかを報道してくれるとありがたいのに、

 ただ、今回の電力の地産地消を実現するには、北電の送電部門が必要な電力メーターの設置などを3月末までに終えなければならない。バイオガスで発電した電気の取引条件が4月以降の契約で大幅に変更されるため。当初、5週間で終わるとしていた北電のメーター変更などが期日内に終わらない場合、実現できない可能性もあるという。



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