茨城県ひたちなか市教委は8日、古墳時代末期から平安時代にかけて作られ、東日本最大級の集団墓とされる「十五郎穴横穴墓群(じゅうごろうあなよこあなぼぐん)」(同市中根)で、正倉院の宝物「斑犀把白牙鞘御刀子(はんさいのつかびゃくげのさやのおんとうす)」と同じ形の「帯執(おびとり)金具」が付いた鉄製の刀子(全長25cm)が発見されたと発表した。
刀子は十五郎穴横穴墓群のうち館出(たてだし)35号墓の玄室(幅3・15m、奥行き2・7m)の発掘調査で、土中から見つかった。刀を腰に下げるための金銅製の帯執金具や鞘口金具、鞘尻金具、山形金(やまがたがね)、などが付いていた。帯執金具は銅製で紐を通す穴があり、刀を吊り下げるための道具で、刀子に嵌め込むように取り付けられていた。表面には金が付着していた。 付近で見つかった須恵器から8世紀頃つくられたとみられる。
玄室にはこの他、9世紀前半の須恵器と、大刀1点(全長約55cm)や刀子4点、頭骨6体分、火葬された人骨2体分が見つかった。 前庭部からは須恵器など57点が出土した。
正倉院にある宝物の刀子は聖武天皇ゆかりのものといわれ、こうした形の刀子が出土したのは全国初の可能性が高く、中央とつながりの強い人物が埋葬されたのではないかとしている。
十五郎穴横穴墓群は7~9世紀前半に造られたとされる。300~400基からなるとされる。
発掘調査は昨年10月から行われ、現在も継続中。
出土品はひたちなか市埋蔵文化財調査センターで11日から一般公開される。
また、2月11日(土曜日)午後1時30分から午後3時30分の間,発掘調査を行った館出35号墓を見学できる。
[参考:読売新聞、共同通信、時事通信、朝日新聞、毎日新聞、ひたちなか市HP]
刀子は十五郎穴横穴墓群のうち館出(たてだし)35号墓の玄室(幅3・15m、奥行き2・7m)の発掘調査で、土中から見つかった。刀を腰に下げるための金銅製の帯執金具や鞘口金具、鞘尻金具、山形金(やまがたがね)、などが付いていた。帯執金具は銅製で紐を通す穴があり、刀を吊り下げるための道具で、刀子に嵌め込むように取り付けられていた。表面には金が付着していた。 付近で見つかった須恵器から8世紀頃つくられたとみられる。
玄室にはこの他、9世紀前半の須恵器と、大刀1点(全長約55cm)や刀子4点、頭骨6体分、火葬された人骨2体分が見つかった。 前庭部からは須恵器など57点が出土した。
正倉院にある宝物の刀子は聖武天皇ゆかりのものといわれ、こうした形の刀子が出土したのは全国初の可能性が高く、中央とつながりの強い人物が埋葬されたのではないかとしている。
十五郎穴横穴墓群は7~9世紀前半に造られたとされる。300~400基からなるとされる。
発掘調査は昨年10月から行われ、現在も継続中。
出土品はひたちなか市埋蔵文化財調査センターで11日から一般公開される。
また、2月11日(土曜日)午後1時30分から午後3時30分の間,発掘調査を行った館出35号墓を見学できる。
[参考:読売新聞、共同通信、時事通信、朝日新聞、毎日新聞、ひたちなか市HP]