歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

熊谷市・箱田氏館跡 装飾副葬品と人の歯が出土

2012年02月25日 | Weblog
 熊谷市は24日、同市中西の「箱田氏館跡」(熊谷総合病院北側隣接地)で、弥生時代後期~古墳時代前期(約1700年前)の墓から人の歯3本、管玉3点、ガラス小玉1点が見つかったと発表した。
 遺跡は源平時代の武将・箱田氏の館跡(約2万㎡)で、今年1月からの調査で出土した。 1辺約11mの方形周溝墓の一部が見つかり、その中から歯はすべて奥歯(臼歯)で30歳代以前の成人とみられる。 管玉(長さ1・5~2・6cm)は緑色凝灰岩と蛇紋岩製で、青色のガラス玉(直径5mm)ほかに木製品4点も見つかった。管玉などは紐を通して首飾りとして使われたもので、副葬品として一緒に埋められたとみられる。
 また、縄文時代後期後半の多量の遺物や、ミミズク土偶、耳飾りなども出土している。
 現地説明会が26日(日)午前11~午後3時に開かれる。
[参考:毎日新聞、読売新聞、熊谷市HP]

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鳥取市・良田平田遺跡 「孔王部」姓が記された平安時代前半の木簡が出土

2012年02月25日 | Weblog
 鳥取県教育文化財団は24日、鳥取市良田の良田平田遺跡(よしだひらたいせき)で、平安時代前半(9世紀後半~10世紀前半)の木簡12点などが出土し、木簡に「孔王部(あなほべ)」などの人名が記されていたことが分かったと発表した。
 木簡には、「因播国高草郡刑部郷」の地名、同じ戸籍と考えられる「孔王部廣公」「孔王部浄主」などの4人分の姓名のほかに、年齢あるいは物品の数量とみられる数字も書かれている。
[参考:読売新聞]

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 2011.11.10 刀良(寅)さんと佐久良(さくら)さんの戸籍と埴輪
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つくば市・島名熊の山遺跡 「嶋名」墨書土器や「尋」木簡が出土

2012年02月25日 | Weblog
 いばらき県教育財団は23日、つくば市島名の「島名熊の山遺跡」(しまなくまのやまいせき)で、遺跡南東部の奈良時代の集落の水場から県内最多の墨書土器と、そのそばにある井戸跡周辺から大量の木簡が出土したと発表した。
 墨書土器は860点見みつかており、須恵器や土師器の坏(つき)や高台に「川」「西」「巳」「土」「山人」「新殿」など82種類の文字が書かれていた。 中には「嶋名」と書かれた土器もあり、現在の地名「島名」が奈良時代から存在していたことが明らかになった。
 木簡には布の長さを示す「長三尋(ひろ)一尺七寸」と書かれたものがあり、税として納める布に付けたと考えられる。 当時都で使われていた「尋」が記載された物が東日本で見つかったのは初めてという。
 現地説明会が25日(土)午前10時半から開かれる。
[参考:茨城新聞、朝日新聞、毎日新聞、茨城県教育財団埋蔵文化財部HP]
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