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高島市・天神畑遺跡 平安時代後期から鎌倉時代初期の杏葉轡?が出土

2011年07月21日 | Weblog
 滋賀県文化財保護協会が21日、高島市の天神畑遺跡で、平安時代後期から鎌倉時代初期に武士が騎乗した際に使ったとみられる鉄製轡(幅約23cm)が出土したと発表した。 中世の武士が実用したとみられる轡の出土は初めて。
 出土した轡は、2連の銜(はみ、長さ約14.5cm)の両端に、引き手(長さ13cm)などが付いており、形が中世の絵巻物に描かれた杏葉轡に似ている。
 付近には源頼朝が土地を寄進したと伝わる神社(注1)があり、武士が戦勝祈願のため馬具を奉納していた可能性があるとしている。
 出土品は24日から10月23日まで県立安土城考古博物館で展示される。
[参考:時事通信、産経新聞]

(注1) 志呂志神社(滋賀県高島市鴨2276)のことか。
 祭神: 瓊々杵尊 玉依姫命
 宝亀元年(770) 創祀、 文治3年(1187) 源頼朝が社領を寄進

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