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高島市・天神畑遺跡 国内最古・古墳時代前期の大壁造り建物跡が出土

2011年05月12日 | Weblog
 滋賀県文化財保護協会が12日、高島市鴨の天神畑遺跡で、国内最古とみられる古墳時代前期(4世紀後半~5世紀初め)の「大壁造り建物」とみられる2遺構が見つかったと発表した。大壁建物は渡来人がもたらしたとみられ、国内で約100カ所見つかっているが、ほとんどが古墳時代後期(6~7世紀)のもの。
 大壁建物は細い柱を骨材とし、壁の中に土で塗り固める。これまでは、5世紀前半のものとみられる奈良県御所市の南郷柳原遺跡の遺構が最古とされていた。
 今回見つかった2カ所の大壁建物跡は、それぞれ縦約12m、横約10m。四方の外壁部に溝(幅約60cm)が残り、深さ約30cmの多数の穴があった。
 溝から4世紀後半~5世紀初めのものとみられる土器(注1)が見つかった。 川の合流地点で、渡来人が祭祀を行ったと推測される。
(注1)読売新聞は韓式系土器の長胴瓶が、中日新聞では建物跡から布留式土器が出土したと報じている。
 現地説明会は15日午後1時から開かれる。
[参考:産経新聞、京都新聞、読売新聞、中日新聞、NHK、滋賀県文化財保護協会]

過去の関連ニュース・情報
 2010.5.20 大津市・南滋賀遺跡 大壁造り建物跡出土
 2010.2.18 大津市・穴太遺跡 古墳時代後期の大壁造り建物2棟などの跡が出土
 「大壁造り建物」

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