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大田原市・片府田富士山遺跡 縄文時代草創期のけつ状耳飾りが出土

2010年10月05日 | Weblog
 大田原市教委は、発掘調査を進めていた「片府田富士山遺跡」(同市片府田)で旧石器時代から縄文草創期と推定される石器のほか、縄文時代中期から後期の竪穴式住居跡、土坑、土器片などを多数確認した。
 同遺跡は昭和40年代に発見された縄文時代の集落跡。調査区域はこれまでに住居跡が10棟以上、土坑は120基以上も確認された。
 住居跡からは石囲炉、複式炉が出土。貯蔵穴とみられる土坑からは「埋甕(うめがめ)」と呼ばれる土器が発掘された。遺跡からは、縄文時代草創期と推定される石器や、市内では3例目という「玦状(けつ状)耳飾」(注1)も見つかった。
 現地説明会は10月9日(土)午後1時半から開かれる。市湯津上庁舎で出土品の公開や説明などが行われる。
[参考:2010.9.29産経新聞、2010.10.5毎日新聞]

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(注1) 玦状耳飾(玉玦)は、石の切目に耳たぶを挿し入れ、回転させて耳たぶにあけた穴にひっかけるもので、現代のピアスに似た装飾品。古代中国の宝物「玦(けつ)」に形が似ていることから呼ばれている耳飾りである。

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