歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

鳥取市・松原1号墳丘墓 弥生後期前葉 521点の青色のガラス玉が出土

2010年09月09日 | Weblog
 今年の6月から発掘調査を行っている鳥取市松原にある「松原1号墳丘墓」(弥生時代後期前葉、約1900年前、東西13.5m×南北残存12m)の墳頂部、墳丘および裾周辺から合計43基の埋葬施設を検出し、そのうち墳頂部4基から各1点の首飾りが見つかり、鮮やかな青色のガラス玉が環状に連なっていた。計521点のガラス玉類(勾玉17、管玉45、小玉459)があった。 他に、鉄の刀子、鉄鏃の副葬を確認した。
 墳丘墓副葬品としてガラス勾玉が出土したのは鳥取市・桂見墳丘墓(弥生時代後期後葉、1点)に次いで県内2例目。
 ガラス製品は、100年ほど後の弥生時代後期の終わり頃には、丹後地方などで作られるようになったとされる。そのため、大陸とのかかわりがある有力者がいたと考えられる。
 現地説明会が11日(土)午後1時30分から開かれる。
[参考:読売新聞、日本海新聞、鳥取市埋蔵文化財センターHP]

過去の関連ニュース・情報
 2010.9.5 糸島市・三雲・井原遺跡 遥か遠い海から渡った黄色と紫色のガラス小玉
 2009.11.22 富山市・百塚遺跡 弥生時代後期~古墳時代の埋葬施設 ガラス玉が出土




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奈良市・東大寺 14世紀に焼失した東塔・回廊の4つの門跡のうち3つを確認

2010年09月09日 | Weblog
 東大寺は過去2回焼失した七重の東塔を再建するために、奈良文化財研究所に調査を委託し塔跡の発掘調査を開始した。
 塔跡を含む約100m四方で地中レーダー探査の結果、14世紀に焼失した東塔を囲む回廊の四方にあったとされる門のうち、東、西、南に面した回廊部のほぼ中間で、門の跡とみられる遺構が初めて確認された。
 東塔(推定高さ100m)は、天平宝字8年(764)に塔の露盤を上げたとの記録から、この頃の完成とみられている。治承4年(1180)の南都焼き打ちで焼失し、安貞元年(1227)に再建されたが、康安2年(1362)に落雷で再び焼失。現在は基壇の跡だけが残っている。
[参考:読売新聞、2010.4.2共同通信]
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