歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

奈良市・春日大社 「天地人」主人公の直江兼続が釣り燈籠を奉納

2009年04月23日 | Weblog
 春日大社(同市春日野町)は23日、境内にある釣り灯籠の1つが、大河ドラマ「天地人」の主人公・直江兼続(1560-1620)が奉納したものと明らかにした。
 釣り灯籠は青銅製で高さ56cm。直江家の繁栄を願って、松に絡まる藤の吉兆模様が描かれ、春日大社の象徴である「藤」と「鹿」の模様があしらわれている。春日大社の屋外にある約1000基の釣り灯籠のうち、6番目に古いという。
 燈籠の灯心を置く火袋には「(春日)社(奉)寄進 御立願成就如意處也 慶長五年(1600)子庚極月吉日 越後国直江山城守息女敬白」の銘文がある。
 春日大社の元神官である大宮家の文書によると、直江兼続は天正16年(1588)、主君の上杉景勝と春日大社を参拝し、報賽料を寄進。兼続の死後も後室のお船が春日大社を参拝するなど、篤く信仰していた。
 燈籠は、息女・於松(1585-1605)からの奉納だとわかるが、元神主家の記録から直江兼続から依頼を受けての奉納のようだ。
 直江家が仕えていた上杉家は藤原氏の末裔であったことから、春日社への信仰が篤いという。
 春日大社は3月下旬からこの灯籠を本殿前東御廊に釣り下げ、公開している。(共同通信)
[参考:共同通信、時事通信、境内・直江兼続奉納釣燈籠説明文]
備考:
 直江於松(1585?-1605) 直江兼続の長女。 本多正信(1538-1616)の次男・本多政重(1580-1647)の妻。 法名・吉山梅龍心立大姉)

「天地人」主人公が釣り灯籠奉納 春日大社が公開中(共同通信) - goo ニュース
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万里の長城 実際は8851.8km(1万7700里)

2009年04月23日 | Weblog
 中華人民共和国国家文物局により18日、中国の世界遺産「万里の長城」の長さが、これまで発表されていた数値より2500kmも長かったと発表された。
 GPSや赤外線技術を使って2年がかりで測量したところ、東は遼寧省の虎山から、西は甘粛省の嘉峪関まで8851.8kmに及んだという。これまで長城の長さは6350kmで、中国の1里は500mのため、すなわち1万2700里となる。
 司馬遷の『史記』によると、秦の始皇帝当時の長城は、西は臨洮に始まり東は遼東に至る全長は「万余里」であったと記され、それが万里の長城の名前の由来となる。
 「築長城,因地形,用制險塞,起臨洮,至遼東,延袤萬余里,於是渡河,據陽山,逶蛇而北。暴師於外十餘年。」(『史記•蒙恬列傳』)

 今回、調査の対象になったのは、明の時代にレンガで作られた壁で、一部、塹壕や天然の険しい地形が利用されていた。
  防壁のうち実際の壁となっている部分が6259.6km
  塹壕が359.7km
  丘や川といった「自然の防壁」が2232.5km
それらを合わせて計8851.8km(1万7700里)ということです。
 しかも、それらは明代(1368~1644年)のものであるので、来年までに秦や漢の時代の長城についても調査が行われる予定で、その結果によっては、長城はさらに長くなりそうです。
[参考:4/18読売新聞、4/20毎日新聞、APF]

「万里の長城」の総延長、2000キロ以上長かった!(読売新聞) - goo ニュース
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