歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

千曲市・屋代遺跡群地之目遺跡 水田跡から9世紀後半の灰釉陶器14点が出土

2009年04月18日 | Weblog
 同市教育委員会は17日、屋代遺跡群地之目(じのめ)遺跡(同市屋代)の水田跡から、約1100年前の灰釉陶器14点がほぼ完形で見つかったと発表した。豊作を祈る祭りなど、重要な儀式に使われた跡ではないかしている。
 同遺跡は、888(仁和4)年の大洪水で条理区画の水田が砂に埋まったもので、その砂の下から見つかったことなどから、9世紀後半のものとみられる。(更埴条理水田址と呼ばれる遺構が地表1・5~2・5m下で見つかっている。)
 出土品は、皿が10点、碗が2点、壺が2点。当時、愛知県と岐阜県の境あたりで焼かれた灰釉陶器で、水田の畦の法面に伏せた状態で見つかった。
 儀式で使った皿などが洪水でそのまま埋まったのではないか。農耕儀礼にかかわる貴重な発見といえるとする。
 現地説明会は18日午前9時~正午。
[参考:毎日新聞、朝日新聞]


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