歴歩

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万里の長城 実際は8851.8km(1万7700里)

2009年04月23日 | Weblog
 中華人民共和国国家文物局により18日、中国の世界遺産「万里の長城」の長さが、これまで発表されていた数値より2500kmも長かったと発表された。
 GPSや赤外線技術を使って2年がかりで測量したところ、東は遼寧省の虎山から、西は甘粛省の嘉峪関まで8851.8kmに及んだという。これまで長城の長さは6350kmで、中国の1里は500mのため、すなわち1万2700里となる。
 司馬遷の『史記』によると、秦の始皇帝当時の長城は、西は臨洮に始まり東は遼東に至る全長は「万余里」であったと記され、それが万里の長城の名前の由来となる。
 「築長城,因地形,用制險塞,起臨洮,至遼東,延袤萬余里,於是渡河,據陽山,逶蛇而北。暴師於外十餘年。」(『史記•蒙恬列傳』)

 今回、調査の対象になったのは、明の時代にレンガで作られた壁で、一部、塹壕や天然の険しい地形が利用されていた。
  防壁のうち実際の壁となっている部分が6259.6km
  塹壕が359.7km
  丘や川といった「自然の防壁」が2232.5km
それらを合わせて計8851.8km(1万7700里)ということです。
 しかも、それらは明代(1368~1644年)のものであるので、来年までに秦や漢の時代の長城についても調査が行われる予定で、その結果によっては、長城はさらに長くなりそうです。
[参考:4/18読売新聞、4/20毎日新聞、APF]

「万里の長城」の総延長、2000キロ以上長かった!(読売新聞) - goo ニュース

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