カゲロウの、ショクジ風景。

この店、で、料理、ガ、食べてみたいナ!
と、その程度、に、思っていただければ・・・。

トラットリア ダ ジャコモ

2013年07月25日 | 大阪
「美味しさで、お腹いっぱい。」

其の店にとっても其の客にとっても、其れは実際のところ喜ばしいことであるのかどうなのか、むしろもうそんなことは既に取り立てて必要ないくらいの人気店だと知らされていた其の店は、実は数日前に、とあるテレビ番組で宣伝されたとか何とかで、思いも寄らぬことにまさに其の日、普段以上の入りであったらしく、残念ながら所望したラザニアの含まれるランチ・コースは食材切れで提供できないということであった。

さらにはアラカルトでの他の料理の提供すら全て無理であるとのことで、選択の余地もなく、最もリーズナブルなパスタ・ランチを戴くことになったのであるけれど、聞けばパスタの大盛りが並みの盛りと同価格、つまり無料であるとのことらしく、其れでは折角なのでと、ふたりは是非にと二人前、共に大盛りを所望したのであった。

何れのパスタの風味も絶妙の塩梅で、殊更に上品過ぎるというのではないけれど、奥行きのある繊細さが感じられ、此の内容にして大盛りであるということ其れ自体が幾分かミスマッチですらあるというような、喜ばしいことではありながらも、此れでいいのだろうかとも思わせる、そんな過剰なまでの大盤振舞い、其れ程のサービスである。

恥ずかしながら、しばしばないことでもない、そんなことなのではあるけれど、注文を欲張り過ぎて、其の食事半ばにして満腹中枢のリミットが過ぎてしまうと思われる、そんな場合、味わうということをあえて無視し、途中から其の心積もりのスイッチをあえて切り替えて食事に挑む、そんな場面も実際偶にあるのだけれど、此の店のパスタに関しては、そんなつもりであったとしても、其の風味は無視することのできない旨さであり、絶妙に味覚の隙間に入り込んでくる、やはり嚥下する前にじっくり味わってしまわずにはおられない、そんな有り難くも困惑させられる代物であった。

やはり、美味しいものであればある程に、尚更に其の料理を程好い程度に戴くというのがベストである、其れは間違いのないところであるということを、まさに体感させられた、そんな贅沢に過ぎる食事であった。

トラットリア ダ ジャコモイタリアン / 福島駅新福島駅中之島駅
昼総合点★★★★ 4.0



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