カゲロウの、ショクジ風景。

この店、で、料理、ガ、食べてみたいナ!
と、その程度、に、思っていただければ・・・。

ぎをん森幸

2011年04月11日 | 京都
「重箱の隅で、暮らしたい。」

先日、とあるお店で「うな重」を戴いた、それもあって、
そういえば、以前、中華料理を「お重」で戴いた、
そんな事を思い出しました。

祇園の呑み屋街とは、また別の一角、東山通りを挟んだ向かい側、
その白川沿いに、お店はあります。

風流に柳が枝垂れていて、そぞろ歩くにも雰囲気があって、
春ともなれば、歩くに程好い距離に、たくさんの白い桜も花開き、
今が、まさに絶好ですね。

一本西側の商店街の中には、ちょっと面白い品を扱うお店などもあり、
時間を気にせず、ぶらぶらと散策するには、もってこいの処です。

そんな中、折り目正しく、祇園で「お重」。
こじんまりとした、このお弁当、
味付けの濃い、どぎつい中華の類では、全くありません。
つまり、大雑把に言えば、高級中華の味、という事になるでしょうか。
・・・大雑把過ぎますか?ま、いいでしょう、そういう事です。

何に惹かれるかといって、この「お重」の中で完結した、
完成された世界観ですね。

何事が起こるかわからない、
この広過ぎる世の中に不安になった、そんな時には、
こういう閉じられた風情の界隈で、
こういう、ちんまりしたものを戴くというのは、
ほっと安心するものなのです。

まるで子供の頃に帰って、
お飯事でもしているかのような感覚、
世界に対する信頼感を持ち得た、
懐かしいあの頃の感覚を、
大の男も、心密かに、かみ締めるのです。


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