ごきげんようでござる。
前回はサイバトロン力士モーターアーム(C-24、モーターアーム、900円)を紹介したので、今宵は「テレもちゃ」版のサイバトロン豪腕戦闘員モーターアーム(TM-13、モーターアーム、2625円)の紹介でござる。
本商品は「テレもちゃ」1話集録版商品の最期を飾った記念商品とも云える実に中途半端な打ち切り商品でござる。
そう・・・ DVDに集録されている話は、ビーストウォーズ第21話「不死身のスタースクリーム」でござる。
そして、「新展開 スペシャルジオラマストーリー!」は一応の完結(?)をみるでござる・・・ 一応ね一応・・・
まあ、一番見たくない定番の打ち切り最終回オチで、「勝利の鍵」となるのが、モーターアームでござるが、デストロン側に就いたギムレット(TM-12、ギムレット、2625円)の謎が一切語られておらず、逃げ切った話でござるな。 そう・・・ストーリー的には完結していないでござる。
商品はビーストウォーズⅡ版モーターアームの成型色変更の塗装強化品でござる。
塗装による茶色い外皮は、海外版のラムホーン(日本未販売)を思わせるものの、黒目に成ったことにより、よりリアルなビースト戦士となり、単品販売でも其れなりの魅力が光る一品だったりするでござるな。
そう・・・この単体での完成度がアザと成り、売れそうにも無いセミは切り落としてカブトムシとして販売を強行! 合体をアピールするよりも「甲虫〇者 ム〇キング」人気に便乗を図った訳でござるな・・・ 嗚呼姑息・・・しかも、パッケージや説明書には一切、合体に関する情報は記載せず、元々900円の商品を1500円の商品と同格の扱いで、2625円で販売する逃げ切り商法とも言える後先を考えない過去の遺物を食いつぶす愚行な商品なのでござる。
しかし! 商品は良い! 買って損のない商品でござるが、販売方法が間違っている為に損をしている商品でござる。
モーターアームは、ギムレットと違い、合体武器(ビートルクロー)は残されており、アタックモードに変型する事も可能でござる。
実質的にはビーストウォーズⅡ版モーターアームと変わらず、シークレットエンブレムが削除され、製造年の刻印が追加されたくらいでござる。
←側がビーストウォーズⅡ版モーターアームで、→側がテレもちゃ版モーターアームでござる。
塗装による完成度は一目両全で、テレもちゃ版モーターアームが如何に生々しいか解るでござろう。 これで、デストロン側のライバル商品が存在していれば昆虫バトルも再現できたでござるが、本品はライバル商品さえ存在しない打ち切り商品なのでござる。
しかし、何度も言うが塗装強化された本品は実に良いでござる。
ガイコツを思わせる頭部は赤く塗装された事により、マスクヒーロー風な面影になったの塗装マジックとしか言えない勝利でござる!
顔の塗装が異なるだけでも十分に別人にみえるでござるが、設定上は同一人物のようでござる。
しかし・・・ ビーストウォーズⅡでは役割が、力士だったでござるが、テレもちゃ版では、豪腕戦闘員に変更されているでござる・・・何故に?
まあ、力士よりは豪腕戦闘員の方がソレっぽいでござるが、何故に力士じゃダメなのでござろうか? 何処かからクレームが来たとか?
宇宙相撲協会の一員である事は変わっていないようでござる。
因みに武器は「ビートルクロー」表記でござるよ。
塗装により完成度が増した本品でござるが、本品には致命的な欠陥があるのでござるよ。
・・・それは、脚部関節がボールジョイントの為に接地性が悪く自立させにくい事でござるな。 コレは諦めざるをえない欠陥でござる。 まあ、3点接地が出来るだけでも良しとするでござる。
さて、モーターアームはテレもちゃ版未販売のDJ(C-23、DJ、900円)とデストロン商品として販売されたギムレットの3体が合体してトリプルダクスと成るでござるが、テレもちゃ版は、ギムレットの合体パーツは削除する等、徹底的に合体を否定していたりするでござる。
合体商品が合体出来ないのは商品の魅力を出し切れていない訳でござるが、何故セールスポイントである合体を抹消したのでござろうか? ギムレットもデストロンに振り分けたのも合体させない為の措置と考えられるし・・・ タカラトミーのテレもちゃ担当に合体廃止論者でもいるのでござろうか? 過去、合体を嫌う欧州では、ロードシーザー(C-323、ロードシーザー、6900円)やライオカイザー(D-326、ライオカイザー、5800円)、デバスター(37、デバスター、5800円)等は合体パーツが削除され単品販売された例があるでござるが、欧州版は色や仕様、名前を変えた別人であった為に日本でも別人で認識されているでござるが、テレもちゃ版は同一人物でござる・・・ コレはモーターアームやギムレットのネームバリューを活かす為に改名しなかった商業的理由でござるかな?
シリーズ全話も販売可能な商品数も話題性も兼ね備えていたはずでござるが、打ち切りは実に残念でござるな。
そう・・・販売戦略さえ間違えなければ・・・否? わざと間違えたのか?
ドチラにしろ、「テレもちゃ」はトランスフォーマー史に汚点を残した事は間違いないでござる。
あと、ネオのランディーとか、G1のブラックザラックとか、金色プラのやつを、価格は高くなってもいいから全塗装で出して欲しいです。マシーンズのスナールや、海外BWのトーカやトランスキート、グリムロックあたりも出してくれるとうれしいな~なんて。(^^)
アンコールシリーズは、意欲的なのがいいですよね♪ メーカーのやる気をカンジさせてくれます♪(^^) なので、それをもっともっと踏み込んだ力強いものにして欲しいです。あれこれいろんなシリーズを展開されるより、消費者側も助かると思いますし(笑)、それがメーカー自身(シリーズ自体)を助けることにもなると思います♪
トランスフォーマーには、イイカンジで力強く進んで行ってもらいたいです♪(^^)
テレもちゃのバカヤローーーーーー。
よって買わなくてよかったです♪
そう考えると、タカラトミーには合体廃止論者というより和製ビースト廃止論者がいるとしか思えません。恐らく、ⅡのDVDでも発売されなければ、この状況は変わらないと思います。