トランスフォーマー馬鹿一代。R

トランスフォーマー及び変形ロボット玩具の研究思考ネタ等の戯言ブログ!

重力に引かれし魂

2011-03-04 16:10:51 | 劇場版・TFR

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一般市場ではキャラクターに好感をもてるようにディフォルメ化する場合が多いでござる。

特にデザインが複雑だったり可愛らしくもないキャラクターをディフォルメすると元デザインとのイメージギャップで可愛らしく見れたりするのでござるが・・・

結局のところ、「ディフォルメはデザイナーのセンス」ひとつで印象が変わってしまうものでござるな。

今宵は2009年にタカラトミーより販売された劇場版「トランスフォーマー /リベンジ」よりグラビティボッツ版バンブルビー(GB-02、バンブルビー、2415円)の紹介でござる!

Photo_2 本品は重力を利用した一発変形ギミックを搭載したグラビティボッツ商品で、映画本編に登場するオートボット戦士、バンブルビー(RA-03、バンブルビー、2415円)を元に商品化された商品でござる。

パッケージは海外販売使用と同じ台紙を使用したブリスターパック仕様でござるが、日本では対象年齢3才以上の低年齢層向き商品と設定した為に日本語表記の中台紙を使用しているでござる。

しかし、低年齢層商品で有れば海外販売の大使は使わず全面日本語表記で日本の子供にアピールできる台紙を採用するべきはずなのに、英後表記の為に敷居を高くしている感じがあるでござる。

そう、別の見方をするのであれば、英語表記はカッコイイと思わせている節もあり、低年齢層の子供よりファッション雑貨感覚の大きな子供を狙った商品ぽいでござる! (笑)

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商品のヴィークルモードは可愛らしくディフォルメされており、低年齢層向け商品らしく安全性・耐久性は高いでござるな。

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なるほど、商品設計としては低年齢層向けで間違っていないのでござるが、販売戦略が間違っているでござる!

本品は海外パッケージを使用し舶来のイメージを埋めつける何10年前の販売戦略に等しく、目の肥えた昨今の日本人為はパッケージで騙される御仁はそうそういないはずでござる。 第一、ロボットモードで収納された状態を見れば第一印象で購買意欲が沸くかどうかも怪しいでござるよな。

同じパッケージ詐欺による販売戦略を狙うのであれば、ヴィークルモードで収納するべきでござる! (笑)

まあ、パッケージ詐欺ができない米国市場に習うのであれば本シリーズの日本販売は当初から無理と判断するべきなのでござるよな・・・

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しかしまあ、本品の重力を利用した自動変形ギミックは一見の価値があるでござるが・・・

「1秒変形! キミにも出来る! すぐ出来る!」のキャッチコピーはバカにされているような気分になるのに加えて、本品には日本語表記による「正しい遊び方説明書」が付属するのでござる。

猫でもできる横に倒すだけの変形で、説明書もないもいらないと思うのでござるが・・・ そこまでバカに基準を合わせるべきなのでござろうか?

一昔前の海外販売商品と同じようにパッケージ裏に変形方法を記すだけで十分な気がするでござるよ?

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しかしまあ、一発自動変形を優先した結果、ロボットモードは残念としか言えない造形であり、ロボットモードだけを見て購入意欲を沸かすのは難しいでござる。

せめて販売価格が1000円以下なら勝機もあるのにデラックスクラス商品と同等だとドチラの商品を買うのかも決まってくるでござるよな。

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う~む・・・ タカラは元々ディフォルメ商品の強いメーカーだったはずでござるが、ことトランスフォーマーに関しては変形ギミックもあり秀作に恵まれていない現実があり、本品ももうすこしアレンジできなかったものかと残念に思うのでござるよ・・・

しかも、本品の頭部造形は無駄によく出来ている為にボディとのバランスが場違いなのでござるよな。

コレはスポーツ選手等の顔だけリアル造形のディフォルメフィギュアと同じ感覚なのでござろうか? (笑)

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まあ、本品のディフォルメセンスは日本人感覚とは異なる事は間違いないでござるな。

とくに日本人男児にアピールするディフォルメであれば、せめて某SDガ〇ダム調のディフォルメ加減が調度いいと思うでござる。

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まあ、ディフォルメデザインを無理に変形させる必要はないと思うでござるがトランスフォーマーは変形してこそトランスフォーマーなので難しいでござるよな。

アニメイテッドのデザインで低年齢層向けディフォルメ商品を販売しておいた方が良かったと思うのでござるが、現タカラトミーはイロイロと販売チャンスを逃しているのが残念でござるよな・・・