7月28日白馬三山登山に出かけました。
予定では28日猿倉荘泊、翌29日は白馬槍温泉経由で天狗山荘泊、30日は白馬槍ヶ岳から杓子岳、白馬岳を歩いて白馬大池泊。
最終日の31日は栂池に下り大阪に帰るというコースでした。
ところが28日猿倉に着いた頃から天候が急激に悪化し始めました。
それでも当日は山荘周辺に咲くヤマアジサイの写真を撮るなど多少の余裕はありました。
翌日の29日は朝から雨。歩き始めからレインコートを着ての山歩きは嫌なものです。
高度を上げるにつれて、ますます雨はひどくなってきました。
雪解けに咲く花を見るのも楽しみで厳しいコースを承知で参加したのですが、花をめでる余裕もなく滝のような登山道をひたすら登りました。
これだけの豪雨では天狗山荘までは無理だろうとガイドの判断で、白馬槍温泉に泊まることになりました。
まだ雪渓が残っているとのことでアイゼンは用意していましたが、降りしきる雨の中でザックからアイゼンを取り出しつけるのも一苦労です。
落石を気にしながら大急ぎでいくつかの雪渓を越し、最後の急な雪渓にかかるとかなりばてているのが分かりました。
もう少し、もう少しと奮い立たせながら20歩登っては休み、また20歩。小さな赤い旗竿が雪渓の目印。雪渓はお世辞にもきれいとは言えない薄汚れた雪の塊。そんなことを考えながら歩くこと出発から5時間ほどで槍温泉に着きました。
(私の前を歩くガイドの高野さん)
(白馬槍温泉小屋から見下した雪渓 ここを登ってきたのだ!!)
小屋に着くと下山を止められた登山客であふれていて、軒下には雨に濡れたレインコートなどが隙間なく架けられていました。
ザックカバーやレインコート、スタッフザックはあまり用を足していなくてかなりザックの中までぬれていて気持ちの悪いこと!
湿度100パーセントかと思われるほどでぬれたものが乾くとは思われませんが取り敢えず水気だけでも切りたいので持参の紐を張り濡れたものをぶら下げるのが小屋についての初仕事。
その夜はひどい雨と風の音でなかなか眠れませんでした。
翌30日、天候が回復すれば少しハードな行程になるが白馬大池まで行こうと言っていましたが望みが薄そうなので急遽下山し帰阪することになりました。
昨日あんなに苦しい思いで登った道を4時間かけて下り、八方温泉で入浴、乾いた衣類に着替えると人心地がつきました。
今日は朝から山でぬれた衣類やザック、靴など大量の洗濯物に追われました。
中央アルプスの事故等を耳にすると、登山途中で引き返した残念さよりも安全であったことのありがたさに感謝しています。
これからも安全を心がけ、楽しく山を歩きたいと思います。(散々は三山のしゃれですよ!!)
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