昨年の11月から設計を始めました桑名のM邸の工事が始まりました。施主さんは「この土地は30年も前に埋立てた土地だから地盤は固い」と云うお話です。しかし設計者の立場から地下の事はボーリングをやらないと判らないからと云う事で何とか地質調査費をご無理云いましてボーリングをしましたら地表から7mの深さまでは建物を支える事が出来ない地質である事がが判りました。
錐状のドリルで杭の長さまで先に地面に穴を空けます。隣地の家や既設の家に杭を打つ時の振動を与えない為に行う工事です。
次に直径35cm、長さ7mの杭をオーガで空けた穴に打ち込みます。
先日、7月16日新潟県中越沖地震で多くの木造家屋が崩壊しました。自然の力は人知を超えるものです、この様に万全を尽くしても100%安全とは言い切れません。
建築士の資質が大きく問われる昨今、施主さんの理解が有ってこそ安全な建物が設計でき、工務店に手抜きをさせない毅然とした態度が建築士に求められます。今後このブログで皆さんにM邸がどの様に完成するかをお知らせ致しますので楽しみに見ていて下さい。