調子に乗り過ぎると「天狗になるよ」と云われます。鼻高々で自慢げな事の表現ですが天狗って一体何でしょうか。天狗を知る足がかりとして京都の鞍馬寺は源義経が幼少の頃修行した事で有名ですがそのお寺の御本尊さんは護法魔王尊です。
このお姿、背中の羽根は樹木の葉の様ですし、鼻は大きく長い髭等は何故か天狗に似ていませんか。鞍馬寺には僧正坊とよばれる天狗伝説が有るとの事です。
この写真が判る人は団塊の年代の人でしょう。昭和26年松竹映画で大ヒットした鞍馬天狗です。主演は嵐寛寿郎、共演は岸恵子でした(古い話ですね)。幕末の京を荒らす似せの鞍馬天狗に立ち向かう正義の味方は戦後の荒涼とした人々に正義と勇気を与えてくれました。
次回は人間界を超越した霊力を持った天狗界のお話をしましょう。