樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

セルフレスキュー

2009-11-30 22:04:01 | 日記
日曜日、山岳会の勉強会に顔をだした。
参加している勤労者山岳連盟主催の「事故対処講習会」

事故を起こさないこと、これが一番心しなければならないことだけど、
起きてしまったらどうするか、という講習会だった。
救助法なども以前講習を受けたが、今回は事故が起こってしまったら・・・
どのように対処するか、という講習会
単独行動の時、2人パーティの時、3~4人のパーティの時、など具体的な話
が多く、実際の事例を踏まえての話だった。

まずは事故を起こさないための留意点
 ・保険の重要性:例えば単独で入り、自力で歩けないほどの捻挫、打撲
  道迷いで遭難などのトラブルにかかる費用は、いくらでしょう?
  →民間の救助活動:捜査費用の日当/捜索隊員一人当たり15000~30000円
   (冬は当然割高になる)、ヘリコプター出動費:1万円/1分間(1時間で
   約60万円)、その他関係者へのお礼や治療費がかかる。
   保険に入っていないと大変なことになるぞ~~!

 ・計画書の提出
  山域、同行者・連絡先、コース、日程等を記載して提出。
  予定を越えても戻らない場合は、何かが起こったと理解される。


救助の要請方法
 ・基本は「セルフレスキュー」
  ファーストエイドの重要性
  特に捻挫・打撲・骨折・肉離れの場合はRICESすることで
  早期回復に繋がる。
 RICESとは
  R:rest
  I:icing
  C:compression
  E:elevation
  S:stabilizagion
  それでも手に負えないときは「組織レスキュー」に引き継ぐ
 ・地元の警察、救助隊、山小屋
 ・所属の山岳会
  と連絡をとる。

その時々で全て状況は違い、瞬時に判断を強いられることを
肝に銘じるように言われたように感じる。特に2重遭難は絶対に
避けなければならないこと。

その他、ヘリコプターは2000m以上の空域ではホバリングの浮力
が落ちることも聞いた。

計画・準備から全て自己責任で行われるべきものが「山」を歩くということ。

そういえば、先週末歩いた800mの山で、今週35歳の男性が遭難した。
低い山でも甘く見ていれば、一歩間違え遭難に繋がる。
くわばらくわばら・・・の世界だということを再認識する機会となった。