「売春」とは、普通は男性が買い手だ。
ところが「売買春の先進大国」では男も女も買い手になり、売り手にもなる。
高級ホストクラブは、すでに1980年代からソウルの名物だったが、いまや「価格破壊」の波の乗り、安価なホストバーが次々誕生している。
『朝鮮日報』(2013年3月3日)がルポしていた。
それによると、大きなホストバーは24時間営業で、300人のホストが3交代制で待機している。
夕方までは家庭の主婦、夜はOL、深夜から明け方にかけては、水商売の女性たちがメインの客だ。
ルポは書いている。
「ほとんどの店は店内での性行為を禁止している」と。
つまり「お持ち帰り」が原則だが、一部の店では店内のソファで「できる」ということだ。
「腹立ちまぎれの間男遊び」とは朝鮮半島の格言のようだが、今や「買い物ついでの(会社帰り)ホストセックス」のようだ。
韓国は男尊女卑の国と言われるが、こと売春に関しては「男女同権の先進国」なのだ。
もちろん、主流は男性が買い手だ。
「洋風妓生料亭」と言うべきルームサロン、団欒酒場、カラオケホステス、チケット喫茶、マッサージ店、キス房・・・・・・と、売春インフラがさまざま整っている。
高級な店ほど、地元警察と繋がっている。
一応「売春は違法行為」なのだから・・・・・・つまり警察官のもうけ口というわけだ。
50歳前後で会社から放り出された男性たち(名誉退職者という)の間では、登山が盛んだ。
高い山があるわけではないが、《外華内貧》よろしく完全装備で登る。
すると姿を見せるのが、俗称「コーヒーおばさん」だ。
「コーヒーでも飲んで行きなさいな」と掘立小屋に誘い・・・・・・というわけだ。
先のような売春施設では、もう雇ってもらえなくなった年齢の女性たちだ。
さらに、山登りの金にも事欠く老人たちを狙って、「人混み」ならぬ「老人混み」になる都市公園、そこに通じる通りには、これまた専門の女性たちが出没する。
70歳代も珍しくない、と韓国の左派系新聞が報じていた。
その料金は「ちょんの間で1000円」ほどらしい。
韓国では、飲み屋で横に座り酌をする女性は、原則として「支払額を明示してお願いすれば“できる“」とされる。
韓国の生活の中に売買春が「根づいている」ことは、韓国の一流紙も、もはや否定していない。