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+TANI 

山口県の谷口自動車というエンジン修理屋の周りで起きる出来事が中心です。

KAWASAKI Z2

2019-12-31 15:56:00 | KAWASAKI
10年前に一度オーバーホールしたヘッドをリフレッシュ。


今回はPAMS製バルブを選択。



カムは中古のカムをWPC処理して再使用します。



カムを変える場合、ベース円の違いなどからセット長などを注意しないとクリアランスが取れないといったこともありますのでご注意ください。

Z550FX_3相発電

2019-09-20 15:09:00 | KAWASAKI
こういう仕事は電気屋さんにお願いする方がお得なのですが別件もあるついでの作業。



本来2相でしか発電できないバイクに車検制度上登録年式で常時ライトオンしないといけない。

2相しかないから当然昼間も発電不足です。
3相発電してくれるコイルに交換したら次はレギュレータをどうすんだ!みたいな。



下が純正ストックの2相用。上が3相用をカプラ変更して使うレギュレータ。

ネジピッチも同じなので元のレギュレータが付いていた場所に付けられます。

最初オーナーが持ち込んだリプロのレギュレータは発電量がすごくないと使いずらいので今回は却下。



30Vくらい発電するコイルならちょうど15Vくらいでカットしてくれます。

Z2 φ69ボアダウン

2019-09-01 05:44:00 | KAWASAKI
MK2系のスリーブを使ってφ70のピストン(なぜかZ1用)を組むようになっていたシリンダーをボアダウン。



シリンダーをボーリングしてあるのでその寸法に合わせたスリーブを製作します。



いつもお願いする司産業さん。助かってます。



4本のオーダーに細かく対応してもらってます。



MK2用のスリーブを使うためツバ部分も加工がされていますが自分ならツバ側を加工してこのカムチェーントンネル部分は削らないようにします。



シリンダーの下部から浸透したオイルがここから滲み出るという話を聞いた事がありますがスリーブのツバ部分がきちんとシールしていれば漏れないんですけどね。

シリンダーをここまで仕上げてヘッドを何もしないというのもありませんので通常メニュー。


ガイド入替+シートカット+面研。



抜き取ったガイドの排気側は一度粗く抜き取られた後にそのままスタンダードサイズを打ち込んだようでカーボンの侵入が多いです。



一番苦労したのは折れボルトを外すために超斜めになっていたネジ山を溶接補修してネジ加工する事だったかもしれません。



以前仕事をしたオーナーさんの友人のエンジンという事で遠方からの口コミ依頼。

ありがたいもんです。



Z1000MK2 φ

2019-07-07 08:47:00 | KAWASAKI
Z1000MKⅡにφ74ピストンを組み合わせる作業依頼。


ピストンはワイセコ製。



スカート部分の肉厚は加工後でこの肉厚となるように調整しました。スリーブの肉厚優先でシリンダを不用意に拡大して割れても困りますので適正肉厚を狙います。厚すぎる、嵌めあいがきつすぎるなどはトラブルの元になりますから与えられた物をそのまま使うという事はなかなかできないです。



持ち込みのスリーブに関しては外径調整などが必要な場合が多いので追加料金が発生します。部品を買いそろえる前に何を使うかを事前に相談されることをおすすめします。