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+TANI 

山口県の谷口自動車というエンジン修理屋の周りで起きる出来事が中心です。

Z1000MK2_ヘッド修理

2020-10-08 19:11:00 | KAWASAKI
ネット経由での仕事の依頼。



今は県内よりも県外の仕事の比率が高いです。

ガイドのガタが大きいので(普通の人は大丈夫と言うかも)ガイド入れ替え後にシートカット。



面研も最小限にしてバルブのセット長がシム調整の範囲に入るようにバルブステムのエンドをカットして出荷。

結構色々としてますが?価格はリーズナブル?

Z650オーバーホール

2020-09-03 04:12:00 | KAWASAKI
異音で入庫したエンジン。




当初の予定では腰上のガスケットからの油漏れとタペット音の解消が主目的。



部品の状況をチェックしながらシートカット+面研。



シリンダー側もピストンリング交換+面研。



ベースガスケットは廃盤でしたが他の車種の流用+小改造でなんとか純正品で済みました。



ミッションも状況確認とベアリング交換。



クランク周りはメタルの交換+クリアランス確認を行います。



Z650はキックが付くのでザッパーとはまた少し違う構造です。

カムチェーン周りも独特で通常のZ系で使われるダルマ型のカムチェーンではありません。

チェーンは廃盤だそうで・・・。カタナと同じかと思いましたがピッチが違い流用できませんでした。



カムチェーンのタイミングの取り方も微妙に分かりにくいです。悩むより手を動かして計測する方が安心なのでサクッとバルタイ測定。



上死点での排気側カムの位置。矢印マーク(⇒)がヘッドカバー取付面と合います。



その時に吸気側の矢印マーク(⇒)はヘッドカバー取付面側に合いますがその際にカムチェーンのリンクをどこにかけるのかが分かりずらいです。画像の左斜めにある矢印に32リンクを合わすと所定のバルタイにこのエンジンはなりました。数枚前のトップアイドラを組んで無い画像のペイントしたリンクが32リンクの位置となってます。





Z650スタータクラッチ交換

2020-09-02 06:20:00 | KAWASAKI
バージョンアップしたスタータークラッチとプライマリーチェーン。



エンジン音が気になるという事でエンジンを開ける前は「バルブクリアランスが大きいからでは?」みたいな感じでしたがヘッドカバーを開けるとそれほどでもない・・・。


オイルパンを外してプライマリーチェーン周りをチェックするとたるみが凄い。


たるむとプライマリーチェーンの部分で振動が出てスタータークラッチが変に動くのでその打音がまるでタペット音のように聞こえてました。



Z1000MK2

2020-08-07 18:22:00 | KAWASAKI
バルブ関係はオーナーの要望でPAMS製。





カムスプロケもAPE製なので当然パルタイはきちんと出します。



ヘッドを組めばエンジンとしての完成形が見えてきます。





ヘッドカバーの取付ボルトはテーパー加工のボルトにします。この辺の好みはあるかとは思いますが?


じっくりと作業中。





マイバイクは暑さを避けながらあちこち涼しい場所に移動させてます。

梅雨明けまじかで超熱い。



お騒がせしたギアは取引先のショップに無理を言って探してもらいなんとか問題を回避。



忘れ物は無いかなと記録撮影。



シフト周りはZⅠなどとは違う構造。ニュートラルの位置は右側のレバー状のパーツで行います。



クラッチはPAMS製でリフレッシュ。



ケースボーリングでΦ73のボアにきちんと対応してます。









Z1000ヘッド修理

2020-05-24 06:56:00 | KAWASAKI
今回の作業の中心になるのはこのシートリング材。



太い筒です・・・。

ヘッドにはすでに銅系のシートリングが使われていました。



地味に削り取ります。



先ほどの筒からシートリングを削り出して圧入。



セット長はシムが2.80ミリくらいになるくらいで狙います。



抜き取ったバルブガイド。



これも銅製の物が使われてましたが排気側がすでにオーバーサイズだったので4本ほど製作して対応。



これからも頑張ってもらいます。