田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

澤井信一郎と三村晴彦

2021-09-06 23:26:41 | 映画いろいろ

 1937年に生まれ、61年に松竹に入社し、加藤泰に師事。20年以上助監督を務めた後、ようやく松本清張原作の『天城越え』(83)で監督デビューを果たした三村晴彦。

 1938年に生まれ、61年に東映に入社し、マキノ雅弘に師事。20年間助監督を務めた後、ようやく伊藤左千夫原作の『野菊の墓』(81)で監督デビューを果たした澤井信一郎。

 80年代になってやっと監督に昇進した2人の経歴は、驚くほどよく似ている。その後、三村は『天城越え』で燃えつきてしまったかのように、尻すぼみに終わった感があるが(08年死去)、澤井は『野菊の墓』の松田聖子に始まり、薬師丸ひろ子の『Wの悲劇』(84)、原田知世の『早春物語』(85)、後藤久美子の『ラブ・ストーリーを君に』(88)と、アイドル路線でヒット作を生んだ。

 90年代は、『福沢諭吉』(91)『わが愛の譜 滝廉太郎物語』(93)と実録人物伝が続いたが、むしろ和田誠監督作『麻雀放浪記』(84)の脚本や、テレビドラマ「蒲生邸事件」(98)の監督の方が、澤井の職人らしさが発揮されていたと思う。

『天城越え』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/05cc3bee66d07fd1f13241ff713275d2

『Wの悲劇』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/63bed210d22a797e7b159c8dba157188

『麻雀放浪記』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/acb3da5cc3962e1b0183c0bfcc2a1828

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「この素晴らしき世界」『グッドモーニング, ベトナム』『12モンキーズ』

2021-09-06 21:49:38 | 映画いろいろ

 東京オリンピック開会式の「イマジン」はひどかったが、パラリンピック閉会式の「この素晴らしき世界」はなかなかよかった。

 サッチモ=ルイ・アームストロングが歌う原曲(作詞・作曲ボブ・シール)は、『グッドモーニング, ベトナム』(87)『12モンキーズ』(95)で、決して“素晴らしき世界”ではない場面で対位法的に用いられていたのが印象的だったが、今回は、“こうなればいいのに”という願望を込めての使用だったと思う。

Louis Armstrong - What a Wonderful World (Good Morning, Vietnam's Soundtrack)
https://www.youtube.com/watch?v=FzFIDTs3WtI

『グッドモーニング, ベトナム』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/18a51a5f698203726e571c4186b68636

What a wonderful world - Twelve monkeys
https://www.youtube.com/watch?v=3USqwGK5kr0

タイムトラベル映画
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/8cf907d7850b2ea2dc7fb411f86473d5

「ホンダ シビック」のCMソング(83)としてもなじみがある。
https://www.youtube.com/watch?v=RVqbfJsCizY

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「BSシネマ」『運び屋』

2021-09-06 07:20:44 | ブラウン管の映画館

『運び屋』(19)

80歳を過ぎてイーストウッドが手にしたユーモアと余裕
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/dd908f0a20176a85963bf449e3e1692b

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