記録的な大雨でタイは大変です。
バンコク中心部も氾濫の恐れがあるといいます。
ここで思い出したこと、気づいたことを書くことにしましょう。
◆かつてバンコクは「東洋のベニス」といわれていた
大雨による被害は ”人災”
思えば、34年前です。1977年9月25日から13日間。新聞、民放の労働者代表による「ベトナム友好訪問団」の一
員としてベトナムを訪ねたときのことです。ハノイに入るためにはタイ(ドーンムアン空港)、ラオス(ビエンチャン)経
由でした。往路、帰路ともバンコクに泊まりました。当時、タイは軍事政権下で、政情も不安定でしたね。
帰国して、日本テレビ労働組合の組合ニュースに印象記『トンニャットベトナムを訪ねて』を連載しました。
その第一回の一部を紹介しましょう。
「・・・昨夜、ホテルのレストランの窓から見た光景が脳裡をよぎります。バンコックは戒厳令の街。1時から4時30分
まで外出禁止。1時直前、一台のタクシーが、眼下の無人の道を泡を食ったように走り去ります。軍隊のトラックが不気味な
ライトの光を残してゆっくり走り去ったあとは、もう静寂。犬が一匹、道路の真ん中に立ったままです。
帰路のバンコックは雨。まるで台風のあとのように道路に水があふれています。
空港から市内へ向かうバスの中で、案内人のTさんは”間違えないで下サイ。川ではありまセン、道デス”とみんなを笑わ
せます。Tさんは笑いながら、”これは役人のワイロのためデス””バンコックは東洋のベニスといわれていた。大きな運河
が縦横に走っていたが、道をつくるために埋めてしまった””雨が降れば、水はどこへ行っていいかわからない””先日、工
事途中の建物がつぶれるという事件があった””ビルの柱に入れる鉄筋は、コンクリートでかくせばわからない。ワイロをと
れば鉄筋の数は減る。だから壊れる”。
わたしたちがベトナムの帰りだと知っているTさんが、そっと質問してきました。”タイは社会主義になったらいいと思う
か”」。
この連載は7回つづいていました。何かの機会にまた紹介することがあるでしょう。
「東洋のベニス」といわれ、縦横に走っていた運河が埋められてしまい、ちょっとした雨でも道路が川になったのですから
記録的な大雨で大洪水になるのは必然です。「政治の腐敗」を実感しましたね。”人災”(いや ”政治災害”といってい い)という意味はそこにあるのです。
◆アユタヤの空から見えた「日本の産業空洞化」
大洪水の報道はアユタヤの映像からはじまりました。
空撮で、「屋根だけ見せて、たくさんの車が浮かんでいます!」と報じていました。
「アユタヤには七つの工業団地があり、460の日本の企業が集まっている」と。
『報道ステーション』(テレビ朝日系)で、鳥越俊太郎さんが、「こんなにもたくさん日本の企業が集まっていたとは・
・・・・」と、おどろきをあらたにしていました。次に何かコメントしそうな雰囲気でしたが、残念ながらありませんでし
たね。
自動車、精密機器などの会社が460も進出していたとは、ぼくも、不覚にもしりませんでしたよ。
あの空撮を見せられて、瞬間 「日本の産業空洞化の実態」を 言葉でなく映像で思い知らされましたよ。
「あの分だけ、日本の雇用が減らされている」「これはタイだけのこと、中国や東南アジアに進出している企業の実態を
映像でまとめたら、日本人はあらためて”慄然”とするに違いない」と思いましたねえ。
メディアの「目」は「洪水被害」だけです。そこから見えるものに言及しません。鳥越さんの「口ごもり」は、「それ以上
は言えない」ことのあらわれですかね。
いつだったか、中国の(日本の企業で働く)労働者が労働条件改善要求でストライキをやりましたね。タイの労働者とて
同じだと思いますよ。
安い労働力を求めて海外に出る大企業。その国の状況次第(今回は洪水被害ですが)で、次は 何処へ と行き場所を求め
て彷徨(さまよ)うことになるのでしょうね。いみじくも、タイの洪水映像は、大企業の身勝手さ、「産業空洞化の実態」を
見せてくれました。そんな目で見たのは ぼくだけなのでしょうか。
折りしもTPP(環太平洋連携協定)です。議論は白熱しはじめています。野田政権はTPPについて「NOだ」といえないようで
す。ここでも アメリカにもの申せないのですね。このままだと 日本「丸ごと空洞化」、アメリカの一州になりかねません
よ。TPP問題、おろそかにできませんね。
今回は 「タイから見えたあれこれ」でした。
バンコク中心部も氾濫の恐れがあるといいます。
ここで思い出したこと、気づいたことを書くことにしましょう。
◆かつてバンコクは「東洋のベニス」といわれていた
大雨による被害は ”人災”
思えば、34年前です。1977年9月25日から13日間。新聞、民放の労働者代表による「ベトナム友好訪問団」の一
員としてベトナムを訪ねたときのことです。ハノイに入るためにはタイ(ドーンムアン空港)、ラオス(ビエンチャン)経
由でした。往路、帰路ともバンコクに泊まりました。当時、タイは軍事政権下で、政情も不安定でしたね。
帰国して、日本テレビ労働組合の組合ニュースに印象記『トンニャットベトナムを訪ねて』を連載しました。
その第一回の一部を紹介しましょう。
「・・・昨夜、ホテルのレストランの窓から見た光景が脳裡をよぎります。バンコックは戒厳令の街。1時から4時30分
まで外出禁止。1時直前、一台のタクシーが、眼下の無人の道を泡を食ったように走り去ります。軍隊のトラックが不気味な
ライトの光を残してゆっくり走り去ったあとは、もう静寂。犬が一匹、道路の真ん中に立ったままです。
帰路のバンコックは雨。まるで台風のあとのように道路に水があふれています。
空港から市内へ向かうバスの中で、案内人のTさんは”間違えないで下サイ。川ではありまセン、道デス”とみんなを笑わ
せます。Tさんは笑いながら、”これは役人のワイロのためデス””バンコックは東洋のベニスといわれていた。大きな運河
が縦横に走っていたが、道をつくるために埋めてしまった””雨が降れば、水はどこへ行っていいかわからない””先日、工
事途中の建物がつぶれるという事件があった””ビルの柱に入れる鉄筋は、コンクリートでかくせばわからない。ワイロをと
れば鉄筋の数は減る。だから壊れる”。
わたしたちがベトナムの帰りだと知っているTさんが、そっと質問してきました。”タイは社会主義になったらいいと思う
か”」。
この連載は7回つづいていました。何かの機会にまた紹介することがあるでしょう。
「東洋のベニス」といわれ、縦横に走っていた運河が埋められてしまい、ちょっとした雨でも道路が川になったのですから
記録的な大雨で大洪水になるのは必然です。「政治の腐敗」を実感しましたね。”人災”(いや ”政治災害”といってい い)という意味はそこにあるのです。
◆アユタヤの空から見えた「日本の産業空洞化」
大洪水の報道はアユタヤの映像からはじまりました。
空撮で、「屋根だけ見せて、たくさんの車が浮かんでいます!」と報じていました。
「アユタヤには七つの工業団地があり、460の日本の企業が集まっている」と。
『報道ステーション』(テレビ朝日系)で、鳥越俊太郎さんが、「こんなにもたくさん日本の企業が集まっていたとは・
・・・・」と、おどろきをあらたにしていました。次に何かコメントしそうな雰囲気でしたが、残念ながらありませんでし
たね。
自動車、精密機器などの会社が460も進出していたとは、ぼくも、不覚にもしりませんでしたよ。
あの空撮を見せられて、瞬間 「日本の産業空洞化の実態」を 言葉でなく映像で思い知らされましたよ。
「あの分だけ、日本の雇用が減らされている」「これはタイだけのこと、中国や東南アジアに進出している企業の実態を
映像でまとめたら、日本人はあらためて”慄然”とするに違いない」と思いましたねえ。
メディアの「目」は「洪水被害」だけです。そこから見えるものに言及しません。鳥越さんの「口ごもり」は、「それ以上
は言えない」ことのあらわれですかね。
いつだったか、中国の(日本の企業で働く)労働者が労働条件改善要求でストライキをやりましたね。タイの労働者とて
同じだと思いますよ。
安い労働力を求めて海外に出る大企業。その国の状況次第(今回は洪水被害ですが)で、次は 何処へ と行き場所を求め
て彷徨(さまよ)うことになるのでしょうね。いみじくも、タイの洪水映像は、大企業の身勝手さ、「産業空洞化の実態」を
見せてくれました。そんな目で見たのは ぼくだけなのでしょうか。
折りしもTPP(環太平洋連携協定)です。議論は白熱しはじめています。野田政権はTPPについて「NOだ」といえないようで
す。ここでも アメリカにもの申せないのですね。このままだと 日本「丸ごと空洞化」、アメリカの一州になりかねません
よ。TPP問題、おろそかにできませんね。
今回は 「タイから見えたあれこれ」でした。
現実の内容は、「世の中は、、、、、」の内容であり、理想の内容は、「あるべき姿」の内容である。これは非現実である。
日本語には時制がなく、日本人は現実 (現在) と非現実 (過去・未来) の世界を独立させて並行して言い表すことが難しい。
非現実 (理想) に向かうための現実対応策が語れない。
現実から理想へと一足飛びに内容が飛ぶ。言霊の効果のようなものか。その過程が明確にされない。
時制を考慮することなく自分の思った内容を述べようとすると、現実肯定主義派と空理空論 (曲学阿世) 派のどちらかに分かれることになる。
これでは政治音痴は止まらない。
両者は話が合わない状態に陥り、議論ができない。そこで、悪い意味での数合わせで、民主的に、物事を決するしかないことを日本人は心得ている。
だから、多数がとにかく足並みをそろえる大連立の構想には意味があると考えられているのであろう。
守旧派の世界は理想的ではないが、過不足なく成り立っている。革新派の世界は穴だらけで成り立たないことが多い。
安心と不信の背比べである。だから、政治家は静観が多く、意思決定には手間を取る。
静観には現在時制を働かせるだけで十分であるが、意思決定に至るには意思(未来時制の内容)の制作が必要になる。
意思の制作に未来時制が必要であるということは、自分が意思を作って示すことも他人から意思を受け取ることも難しいということになる。
つまり、社会全体が意思疎通を欠いた状態のままでとどまっているということである。
それで、勝手な解釈に近い以心伝心が貴重なものと考えられている。
時代に取り残されるのではないかという憂いが常に社会に漂っている。
英米人の政治哲学に基づいて次々と繰り出されてくる条約締結の提案には、ただたじろぐばかりである。
自分たちには、哲学がない。理想もなければ、それに向かって踏み出す力もない。
筋道を明らかにされることのない指導者からの励みの要請に民は閉塞感を持っている。玉砕戦法のようなものか。
だから、我々は耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ必要に迫られることになる。
http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812
関汽交通労組はハラスメントに対応しろ!
● 職場に苦手な人がいて、朝、会社に行くのがつらい・・・・
● あの人の顔を見ただけで、何か言われるかとドキドキしてしまう
● 自分はいったい、どんな悪いことをしたのだろう・・・
● 仕事がうまくこなせず叱られてばかり、自分はダメな人間だと思ってしまう
● なぜ上司はあんなに酷いことを平気でするのだろう?
もしあなたがこんな感じで、職場の人間関係で辛くなってしまっているとしたら、それはモラル・ハラスメントが原因かもしれません。
職場のモラル・ハラスメントとは、静かに・じわじわと・陰湿に行われる精神的ないじめ・嫌がらせです。大人げない態度や、きつい言い方であっても、一見、指導などの形態でなされるモラル・ハラスメント。 周囲はもちろん、言われている本人も、それが 「ハラスメント」とは気づかず、その本人自身が 悪いと感じていることがほとんどです。
ひとつひとつの行為自体は、他人から見ると微妙なもので、本人がどんなにつらくても、「気にしすぎ」「自分の性格の問題」等々、周囲にその感情を理解してもらえないところが、このモラル・ハラスメントの難しいところです。
あなたは、職場で下記のような言動で苦しんでいませんか?
言葉の例
●人格・能力を否定する言葉を使う
(例:「生きている価値がない」「何をやってもダメなヤツだ!」)
●コンプレックスを持っている弱点・欠点をあげつらう
(例:「デブ」、「ハゲ」、「メタボ」)
●聞こえよがしに嫌味を言う
(例:「自分の仕事もできないのに、人の世話を焼いているヤツがいるよ」)
●家族を非難する
(例:「おまえの親なら、どうせろくでなしだろう」)
●退職を促す
(例:「イヤだったら、いつでも辞めていいぞ」「まだ会社にいる気か?」)
態度の例
●罵声をあびせる
●あいさつや会話をしない(無視)
●肩を突く、胸ぐらをつかむ
●目の前でヒソヒソ話をする
●書類や物をなげつける
●舌打ち・鼻を鳴らす
●執拗な注意・叱責をする
●悪い噂を流す
●人前で土下座させる
●仕事を取り上げる、新しい仕事を与えない
●不正行為を強要する
●必要な備品を与えない
●宴会や旅行などへの出席を強いる
●昇進を妨害する
これらはモラル・ハラスメントで見られる典型的な攻撃例の一部です。実際には、これだけの情報では判断しきれませんが、もし、継続的にこのような言動を受けているなら、あなたは、「モラル・ハラスメント」に苦しんでいるのかもしれません。