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たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

川柳でハハハクスクス年忘れ・その8

2024年12月21日 17時38分58秒 | 川柳・俳句・五七五

公益社団法人「全国有料老人ホーム協会」(有老協)が、2001年に、設立20周年を記念してスタートさせた「シルバー川柳公募」と「入選作品発表」。
毎年、その発表を楽しみにしている類で、今年、2024年は、第24回目だった。
これまで、第一回目から順次、その「入選作品」を、ブログでご紹介してきたが、
つい最近のこと、同協会制作のYouTubeが有ることを知り、改めてご紹介することにする。
2024年も残り少なくなり
  川柳でハハハクスクス年忘れ、
今回は、2008年、第八回目の入選作品
時事的なキーワードを詠み込んだ句、ユーモアたっぷりの定番加齢ネタ句、社会の変化へも戸惑いを読んだ句等、思わず吹き出してしまったり、頷いてしまう傑作ばかりである。

「OCNブログ人」で初めてブログを始めた2011年頃までは、「川柳」等にも、まるで興味も関心も知識も無かった爺さん、どちらかというと、ユーモアセンスゼロ、頭カチカチ、まるで面白みの無い人間、それまでイメージしていた「川柳」とは、程遠い存在だと思っていたが、ブログを開設して数年後のある時、新聞を読んでいて、「川柳人気急上昇」「初めての川柳」等という記事が、何故かふと目に止まり、「なんだか、簡単そう?、面白そう?・・・・」、「もしかしたら、頭の体操に、いいかも?」等と思い込んでしまい、「川柳とは?」も分からないまま、とりあえず、「五七五言葉並べ遊び」を始めたのだった。当然、「川柳」等と言えるものでなく、自己満足だけのものだった。
有老協の「シルバー川柳」を知ったのも、ちょうどその頃で、今にして思えば、「シルバー川柳」は、川柳の楽しさ、面白さを、教えてくれた一つ、火付け役の一つだった気がしている。


「有老協・シルバー川柳 第八回入選作 其の一」  (YouTubeから共有)

「有老協・シルバー川柳 第八回入選作 其の二」  (YouTubeから共有)


(ネットから拝借イラスト)


「冬至」

2024年12月21日 12時13分11秒 | 暮らしの記録

当地、今日の日の出時刻は、6時49分頃、
天気予報は、「晴」、最低気温=-1℃、最高気温=15℃、湿度=32%、
放射冷却?、
今日も、早朝は、厳しく冷え込んだが、
日中は、かなり気温が上がりそう?
因みに、日の入時刻は、16時33分頃で、
日長時間は、約9時44分。
今日は、「二十四節気」の「冬至」、
北半球では、1年で最も日長時間が短い日である。
「二十四節気」とは、「節分」を基準に、1年を24等分して、約15日毎に分けた季節のことで、「冬至」は、その22番目の節気になる。
一般的には、今日12月21日を、単に「冬至」の日と呼ぶが、正しくは、今日から15日間、1月4日までが、「二十四節気」の「冬至」で、その最初の日ということになる。
  「冬至冬中冬始め(とうじふゆなかふゆはじめ」
という、冬至の頃からが、本格的な冬の厳しい寒さになるという意味合いの諺が有るが、今年は、すでに、厳冬期の様相、どんな冬になるのだろうか。
「冬至」の日には、地方によっては、小豆粥やかぼちゃを食べたり、冷酒を飲み、柚子湯に入り 身体を温める風習があるという。

(ネットから拝借)

 


古い写真から蘇る思い出の山旅・その73

2024年12月20日 21時06分18秒 | 山歩記

古い写真から蘇る思い出の山旅・その73
「紅葉ハイク・川乗山」(再)


かれこれ29年前の1995年11月中旬、妻と二人で、東京都の西部、奥多摩町の「川乗山(川苔山)」を 訪れたことが有った。
当時はまだ自営業を続けていた頃で、時間的、精神的余裕が無い頃だったが、たまたま、新聞折込のタウン紙に、「息を飲む紅葉の美しさの川乗山」等と紹介されていたのに、目が止まり、日曜日、急遽思い立って、車で向かったような気がする。
当時はまだ、バカチョンカメラ(ポケットサイズのフィルムカメラ)しか持っていなかった頃で、ピンボケ、拙劣写真ばかりだが、撮った写真は、プリントして、アルバムに貼ってあり、「OCNブログ人」でブログを始めてまもなくの頃、スキャナーで取り込んで、ブログ・カテゴリー「山歩記」に書き留め置いていた。その写真が、外付けHDに残っており、久し振りに引っ張り出して、改めて「古い写真から蘇る思い出の山旅」の一つに加えることにした。
昔のことを懐かしがるのは、老人の最も老人たるところだ等と自嘲しながら・・・。


山行コース・歩程等

細倉橋駐車スペース→(川乗谷)→百尋ノ滝→川乗山山頂→(ウスバ尾根)→ウスバ乗越→
足毛岩の肩→百尋ノ滝→細倉橋駐車スペース
(標準歩行所要時間=約5時間30分)、

(昭文社の「山と高原地図」から拝借)

早朝に自宅を出発、
午前8時30頃 川乗谷の細倉橋の駐車スペースに到着したようだ。
駐車可能スペースは10台程しかなく、ほぼ満車状態だったが、
なんとか寄せて駐車、安堵、
途中の谷筋も、見事に紅葉しており、
岩と紅葉と清流を、車窓から楽しんだが、
初めての「川乗山」、
期待しながら、出発

百尋の滝(ひゃくひろのたき)

12時30分頃、川乗山山頂(標高1,362.7m)に到着、
昼食タイムとした。

 

15時30分頃、細倉橋駐車スペースに、帰還、
絶好のハイキング日和で、
ゆっくり、のんびり、快適な山歩きが出来たような気がする。
当時は、季節を変えて、何度でも訪れてみたい山・・・等と思っていたようだが、
結局、後年になって、1度だけ、再訪したに留まり、
足、腰、痛!、痛!の今となっては、
「川乗山」もまた、遠い思い出の山となってしまっている。


小倉百人一首で、「春」「夏」「秋」「冬」「恋」を詠んだ歌意外の歌(まとめ)

2024年12月20日 11時02分21秒 | 懐かしい小倉百人一首

小倉百人一首で、「春」「夏」「秋」「冬」「恋」を詠んだ歌意外の歌を、1年掛かりで、気まぐれに、順不同、ブログ・カテゴリー「懐かしい小倉百人一首」に、書き留めてきたが、ようやく終わった。
出揃ったところで、整理、まとめてみた。
古い記事を、「ブログ内検索」、「Excel 並べ替え」等、
クリック、クリック・・・・、で、
簡単にまとめることが出来るのも、デジタルのおかげ、
便利な世の中だと、つくづく思う。


小倉百人一首で、「春」「夏」「秋」「冬」「恋」を詠んだ歌意外の歌


歌番号                                           作者           
  07 天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも      安倍仲麿          ⇨ 2024.10.20
  08 わが庵は 都のたつみ しかぞ住む世 をうぢ山と 人はいふなり     喜撰法師          ⇨ 2024.11.12
  10 これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関     蟬丸            ⇨ 2024.01.13
  11 わたの原 八十島かけて こぎ出でぬと 人には告げよ あまの釣舟    参議篁           ⇨ 2024.11.18
  12 天つ風 雲の通ひ路 吹きとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ      僧正遍昭          ⇨ 2024.01.07
  16 立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む    中納言行平         ⇨ 2024.12.03
  22 吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ   文屋康秀          ⇨ 2024.11.02
  34 誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに        藤原興風          ⇨ 2024.11.05
  37 白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける     文屋朝康          ⇨ 2024.11.25
  55 滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ   大納言公任         ⇨ 2024.10.25
  57 めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな 紫式部           ⇨ 2024.01.04
  60 大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもせず 天の橋立       小式部内侍         ⇨ 2024.01.17
  62 夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の 関は許さじ     清少納言          ⇨ 2024.01.11
  64 朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木    権中納言定頼        ⇨ 2024.10.31
  68 心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな    三条院           ⇨ 2024.11.30
  69 嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は 龍田の川の 錦なりけり        能因法師          ⇨ 2024.11.22
  71 夕されば 門田の稲葉 おとづれて 芦のまろやに 秋風ぞ吹く      大納言経信         ⇨ 2024.12.12
  75 契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり     藤原基俊          ⇨ 2024.12.18
  76 わたの原 こぎ出でて見れば ひさかたの 雲居にまがふ 沖つ白波    法性寺入道前関白太政大臣      2024.10.27
  83 世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる      皇太后宮大夫俊成      ⇨ 2024.12.06
  84 ながらへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき  藤原清輔朝臣        ⇨ 2024.11.15
  93 世の中は 常にもがもな 渚こぐ あまの小舟の 綱手かなしも      鎌倉右大臣         ⇨ 2024.12.15
  95 おほけなく うき世の民に おほふかな わが立つ杣に 墨染めの袖    前大僧正慈円        ⇨ 2024.12.09
  99 人もをし 人も恨めし あぢきなく 世を思ふゆえに 物思ふ身は     後鳥羽院          ⇨ 2024.11.09
100    ももしきや 古き軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり    順徳院           ⇨ 2024.10.22


 


懐かしい映画と映画音楽・その84

2024年12月20日 09時00分28秒 | 懐かしいあの曲

昭和30年代から40年代頃は、地方の小都市にも、邦画、洋画の映画館が1館や2館、必ず有ったものだ。テレビで映画を観られる時代ではなく、ビデオも無し、映画は 映画館に足を運んで観るものだった。薄給だった若い頃、おいそれと映画館通いすることは無理だったが、後年に、「不朽の名作」と評されているような映画は、結構観ていたように思う。
映画が斜陽産業の代名詞にもなり、映画館が身近な街からどんどん姿を消してしまった頃から、映画館に足を運ぶことも ほとんど無くなっているが、最近は テレビで放送される映画番組等で 時々ではあるが、懐かしい名作映画を楽しんでいる類である。これまで、ブログ・カテゴリー「懐かしいあの曲」に書き留めてきた曲の中には、特に懐かしく思うような映画音楽がかなり有る。その中から、ピック・アップ、コピペ、リメイク、改めて、「懐かしい映画と映画音楽」に、書き加えることにした。


懐かしい映画と映画音楽・その84
映画「黄色いリボン」と主題曲「黄色いリボン」(再)

映画が一番の娯楽だった時代、昭和20年代~40年代の一時期、西部劇映画ブームが有った。地方の映画館でも次々上映され、結構、映画館に出掛けていたような気がする。
映画の題名、ストーリー、出演者等、すでに記憶曖昧になってしまっているものが多いが、ジョン・フォード監督、ジョン・ウエイン主演の映画の主なものは、ほとんど観ていて、男も惚れ惚れするようなジョン・ウエインのかっこ良さや、映画の中で流れていた主題曲等は、脳裏に焼き付いており、懐かしく思い出される。
「黄色いリボン」も、そのひとつである。


今更になってネットで調べてみると
「黄色いリボン(She Wore a Yellow Ribbon)」は、1949年(昭和24年)に、監督 ジョン・フォード出演 ジョン・ウエイン、ジョアン・ドルー、ベン・ジョンソン等で、製作、公開された、退役を目前にした、年老いた騎兵隊長の最後の6日間を描いた、アメリカの西部劇映画だった。
日本でも、1951年(昭和26年)に公開されたようだが、当然、公開当時に観ているはずはなく、後年になってから、地方のリバイバル映画館で観たのだと思う。
「黄色いリボン」は、ジョン・フォード監督の数多の西部劇映画の中で、「アパッチ砦」、「リオ・グランデの砦」と共に、「騎兵隊三部作」のひとつと評された映画で、アカデミー撮影賞を受賞している。
ミッチ・ミラー合唱団歌う、主題曲「黄色いリボン」は、後年もずっと、レコード等で聴いており、聴く毎に、若かりし当時のことまで蘇ってくる気がしている。

(ネットから拝借画像)


「黄色いリボン(She Wore a Yellow Ribbon)」 (YouTubeから共有)
 


今冬初めての白菜漬け、

2024年12月19日 15時59分34秒 | 畑日誌(見様見真似の野菜作り)

当地、今日は、「晴時々曇」・・・、だったが、
最高気温が、8℃~9℃、
冷え冷え、寒さ厳しい1日だった。
ここのところ、コタツムリ?を、決め込んでいる老夫婦ではあるが、
そろそろ、白菜漬け、しなくっちゃ・・・・、
ということで、
昼食後、やおら重い腰を上げ、Go To 畑! と相成った。

(1)とりあえず、白菜、4個収穫、
   今年の白菜、例年に比べて、なかなか、固くしまってこない感じで、
   見掛けによらず、軽く、不出来だが、
   待ち切れず・・・、


   その内の、2個だけ、
   今冬初めての、白菜漬けにした。
   数日中に、水が上がってきたところで、
   柚子、唐辛子、昆布等を混入、本漬けするようだ。

(2)大根、ネギ 収穫

 

 


冬になると聴きたくなる曲・その3

2024年12月19日 09時39分14秒 | 懐かしいあの曲

「冬になると・・・」というよりは、
「初冬、初雪の便りが届く頃になると なんとなく思い浮かんでくる曲」として、
これまでも、ブログ・カテゴリー「懐かしいあの曲」に、何度か書き留めている曲に
フォー・セインツ「小さな日記」がある。
カレッジ・フォークソングであり、特に、「冬」に因んだ曲ではないが、
3番の歌詞に
「山に初雪降る頃に・・・、帰らぬ人となった彼・・・・・♫」
があり、全体の曲調からして、若い頃から、初冬のイメージを持ってしまい
晩秋、初冬の頃になると、思い浮かぶようになっているのだ。

(ネットから拝借画像)

作詞 原田晴子、作曲 落合和徳、
唄 フォー・セインツ
「小さな日記」

1 小さな日記に綴られた
  小さな過去のことでした
  私と彼との過去でした
  忘れたはずの恋でした

2 ちょっぴりすねて横向いて
  黙ったままでいつまでも
  やがては笑って仲直り
  そんなかわいい恋でした

3 山に初雪降る頃に
  帰らぬ人となった彼
  二度と笑わぬ彼の顔
  二度と聞こえぬ彼の声

4 小さな日記に綴られた
  小さな過去のことでした
  二度と返らぬ恋でした
  忘れたはずの恋でした


振り返り記事
「小さな日記」
👇️
こちら


スチールギター演奏の「小さな日記 」  (YouTubeから共有)


苦も憂さも笑いに変えて五七五・その7

2024年12月19日 06時38分23秒 | 川柳・俳句・五七五

公益社団法人「全国有料老人ホーム協会」(有老協)が、2001年に、設立20周年を記念してスタートさせた「シルバー川柳公募」と「入選作品発表」。
毎年、その発表を楽しみにしている類で、今年、2024年は、第24回目だった。
これまで、第一回目から順次、その「入選作品」を、ブログでご紹介してきたが、
つい最近のこと、同協会制作のYouTubeが有ることを知り、改めてご紹介することにする。
2024年も残り少なくなり
  苦も憂さも笑いに変えて五七五、
今回は、2007年、第七回目の入選作品
時事的なキーワードを詠み込んだ句、ユーモアたっぷりの定番加齢ネタ句、社会の変化へも戸惑いを読んだ句等、思わず吹き出してしまったり、頷いてしまう傑作ばかりである。

「OCNブログ人」で初めてブログを始めた2011年頃までは、「川柳」等にも、まるで興味も関心も知識も無かった爺さん、どちらかというと、ユーモアセンスゼロ、頭カチカチ、まるで面白みの無い人間、それまでイメージしていた「川柳」とは、程遠い存在だと思っていたが、ブログを開設して数年後のある時、新聞を読んでいて、「川柳人気急上昇」「初めての川柳」等という記事が、何故かふと目に止まり、「なんだか、簡単そう?、面白そう?・・・・」、「もしかしたら、頭の体操に、いいかも?」等と思い込んでしまい、「川柳とは?」も分からないまま、とりあえず、「五七五言葉並べ遊び」を始めたのだった。当然、「川柳」等と言えるものでなく、自己満足だけのものだった。
有老協の「シルバー川柳」を知ったのも、ちょうどその頃で、今にして思えば、「シルバー川柳」は、川柳の楽しさ、面白さを、教えてくれた一つ、火付け役の一つだった気がしている。


「有老協・シルバー川柳 第七回入選作 其の一」  (YouTubeから共有)

「有老協・シルバー川柳 第七回入選作 其の二」  (YouTubeから共有)


(ネットから拝借イラスト)




冬になると聴きたくなる曲・その2

2024年12月18日 14時36分23秒 | 懐かしいあの曲

「冬になると・・・」というより、
「師走の中旬頃になると、なんとなく思い浮かんでくる、懐かしい曲」等として、
これまでも、ブログ・カテゴリー「懐かしいあの曲」に、
毎年のように、繰り返し繰り返し、書き留めてきた曲のひとつに、
ビング・クロスビー「ホワイト・クリスマス」が有る。
今年もまた・・・、

(ネットから拝借画像)


振り返り記事
「ホワイト・クリスマス(White Christmas)」
👇️
こちら


カーペンターズ(Carpenters)の「ホワイト・クリスマス」  (YouTubeから共有)
 

スチールギター演奏の「ホワイト・クリスマス」   (YouTubeから共有)


契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり

2024年12月18日 14時30分08秒 | 懐かしい小倉百人一首

足腰大丈夫な内に、出来る限り不要雑物整理をしようと決心してから久しいが、正直あまり捗っていない。書棚や天袋、押入れ等に詰め込まれていた古い書籍や辞書、百科事典等の類も、ここ数年間で大胆に整理処分してきたつもりだが、中には、「これ、面白そう?」等と目に止まり、残してしまったものも結構有る。その中のひとつに、多分、長男か次男かが、学生時代に使っていたものに違いない、小町谷照彦著 文英堂の「小倉百人一首」(解説本・参考書)が有る。パラパラとページを捲ってみたところ、なかなか詳しく、分かりやすく、決して、「今更 向学心?」なーんてものではなく、子供の頃、作者や歌意も分からないまま、「けふ、けふ、けふ・・」「なほ、なほ、なほ・・・」等と、正月になると必ず家族でやっていた「百人一首かるた取り」を思い出して懐かしくなってしまったからで、今更になって、「へー!、そういう歌だったのか・・」、目から鱗・・、になっているところだ。
「小倉百人一首」は、奈良時代から鎌倉時代初期までの百人の歌人の歌を、藤原定家の美意識により選び抜かれた秀歌であるが、時代が変わっても、日本人の心情が呼び起こされるような気がしてくる。
ブログネタに?、頭の体操に?、いいかも知れない等と思い込んでしまい、数年前から、「春」「夏」「秋」「冬」「恋」を詠んだ歌を取り上げて、ブログ・カテゴリー「懐かしい小倉百人一首」に書き留めてきたが、そのいずれの区分にも属さないとされる歌も沢山有り、引き続き、順不同、ボツボツ、書き留めてみることにした。


百人一首で、
「春」「夏」「秋」「冬」「恋」を詠んだ歌以外の歌
その25

契りおきし させもが露を 命にて
あはれ今年の 秋もいぬめり

出典
千載集(巻十六)

歌番号
75

作者
藤原基俊

歌意
「私がいる限りは頼みにせよ」と約束して下さった
あの「させも草」という恵みの露のような、
有難いあなたのお言葉を命としてきましたが、
その甲斐もなく、
ああ、今年の秋も、望みが叶わないままに、
むなしく過ぎていくようです。

注釈
「契りおきし」=「約束しておいた」の意。
「おき」は、「露」の縁語。
「させもが露」の「させも」は、「さしも草(よもぎ)」のこと。
「露」は、「させも草」「命」「秋」の縁語で、
「恩恵」の意味を含む。
ここでは、
「関白藤原忠通が清水観音の歌を使って作者に約束してくれたこと」
を意味している。
「命にて」=「命として」「生きる力として」の意。
「あはれ」=感動詞、「ああ」、
「いぬめり」の「いぬ」は、「往ぬ」で、「行く」「去る」の意。
「めり」は、不確かな推量を表す助動詞、
「・・・のように思われる」「・・・のようだ」と訳す。

「千載集」の詞書(ことばがき)には、
作者が、作者の子僧都光覚(そうずこうがく)を、
維摩会(ゆいまえ)の講師に就かせようと
氏の長者である関白藤原忠通に訴えたところ、
「清水観音の歌」を引用して約束してくれたが、
結局、選にもれてしまい、
忠通を恨んで詠んだものとある。
行く秋の悲しみと、
我が子を思う父親の嘆きが響き合う歌、
その哀調に心打たれる歌である。

「清水観音の歌」
「なほ頼め 標茅(しめぢ)が原の させも草 わが世の中に あらむかぎりは」
(やはり、私を頼みにしなさい。そのようにも、私がこの世の中にいるであろう限りは)
「新古今集(巻十)釈教」
忠通が、基俊に対して、
「失望せずに私に任せなさい」と、
確約している内容に受け取れる歌。


藤原基俊(ふじわらのもととし

右大臣藤原俊家の子、藤原道長の曽孫、
名門に生まれながら、
従五位上・左衛門佐に就いた後、
出家した。
「無名抄(むみょうしょう)」で、
性格が傲慢であったと語られている。
家集に、「藤原基俊集」がある。


参照・引用
小町谷照彦著「小倉百人一首」(文英堂)


(完)