たけじいの気まぐれブログ

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田辺聖子著 「王朝懶夢譚」

2017年02月07日 10時11分44秒 | 読書記

長年 仕事柄 時間的、気力的余裕無く 本を読む習慣が 失われていましたが 少し 自分の時間が持てるようになった今、遅ればせながら 無理せず 出来る範囲で 本を読んでいきたいものだと 思っています。
今のところは 著者やジャンル問わず 手当たり次第、気分次第 というところですが 錆びついた脳でも なんとか 理解出来る内容の本・・が 第1条件。

先日 図書館で借りてきた 田辺聖子著 「王朝懶夢譚(おうちょうらんむたん)」(文春文庫)を 読み切りました。

平安時代 醍醐天皇の時代が モデルになっている 古典ファンタジー または 冒険小説 とも言える本です。
ヒロインの 月冴姫(つきさえひめ)のことを 「おねいさん・・・」等と 会話は あくまでも 現代語調、途中 カタカナ言葉や ユーモラスな関西弁まで 飛び出す、著者 田辺聖子の 遊び心満載、まるで 漫画を読んでいるように スピーディーに展開し どんどん 引き込まれてしまいます。

内大臣の姫君である 月冴姫は 恋多き年頃。
政略結婚で嫁ぐ予定だった保明親王が 21歳の若さで 夭折されたため まだ 3歳の次の東宮が 成人するまで 10年間 結婚がお預けになるところから 物語が始まります。
10年間も じっと待っておれない姫の前に 子供天狗(年齢300歳)の外道丸が現れ、その仲間達と 自由な恋愛を求めて 夢と幻想の世界を彷徨い、最後には 東国常陸の武者 晴季(はるとき)を結ばれ 領地を与えられて 東国に下っていくところで終わります。

今回の本は 「大活字本」でした。
「大活字本」の存在を 初めて知り 体験しましたが 視力低下、老眼の爺さんには 読みやすく 「これは いい!」と 思った次第です。

 


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2 コメント

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こんばんわ (たか)
2017-02-07 17:20:31
昨晩、木地氏を描いた乙川優三郎著「脊梁山脈」が読み終わりましたので
今晩からは篠田節子著の「銀婚式」です。
私もジャンルを問わず何でもの口ですが
3行読んでもう一度 読みなおさないと理解できない様な本は疲れてしまいます。
最近はスッと中に入って生ける小説が好みとなりました。
田辺聖子氏の小説は読んだ事が有りませんが
なかなか面白そうですね。
そして大活字本
良い事を教えて頂きました。
箕輪の様な小さな図書館では限りが有りそうですが
次に行った時に探してみようかな!



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たか様、こんばんは、 (takezii)
2017-02-07 21:52:52
読書のペース、凄いですね。
私は とても そんなに 次々とは・・。
本を読もうと 改めて思うようになったのは 本当に つい最近になってからなんです。
刺激されます。
何を読んだのか、題名、著者も 直ぐ忘れてしまう爺さん、備忘録のつもりで ブログに 書き留めておこうと 思って カテゴリー 「読書記」 始めました。
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