この季節になると我が実家では夜のデザートにスイカが出る。
半分に切った奴を買ってきているのだが、最近のスイカはどれも味がよくなったものだ。小さい頃食べたのは見栄えはいいのだがスカスカだったりしたし。
今は糖度というものが測られている。これが高ければ高いほど甘いという証なのだ。だいたい13度……一度だけ17度というのを食べたことがあるが、そうたいして違いは感じなかった。
うちの祖母は昔、塩をかけてスイカを食べていた。スイカに塩というのは昔からよく聞くが、私はこれを一向に美味いと感じたことはない。
むしろスイカのジューシーな本当に水分丸出しの部分がしょっぱくなって台無しになっていると思う。いったいどうしてこんな組み合わせが生まれたのだろう。
推測は簡単にできる。スイカというのはカリウムが多く、それは塩分を放出させるはたらきがある。大昔の人はそれを直感でわかっていたのだろう。だから塩分補給のためにスイカに塩をかけたと……
だけど、昨今日本人は塩分の摂りすぎだと言われている。自分の食生活を振りかえってみればたしかに頷かざるを得ない。少なくとも今の日本人には不要な組み合わせだと思う。
茶人の千利休は、スイカに砂糖をかけたものを出されて激昂したという。そういうものが侘び寂びにそぐわないのはわかるけど、それくらいで怒って席を立つのは一期一会の教えに反するのではなかろうか。
半分に切った奴を買ってきているのだが、最近のスイカはどれも味がよくなったものだ。小さい頃食べたのは見栄えはいいのだがスカスカだったりしたし。
今は糖度というものが測られている。これが高ければ高いほど甘いという証なのだ。だいたい13度……一度だけ17度というのを食べたことがあるが、そうたいして違いは感じなかった。
うちの祖母は昔、塩をかけてスイカを食べていた。スイカに塩というのは昔からよく聞くが、私はこれを一向に美味いと感じたことはない。
むしろスイカのジューシーな本当に水分丸出しの部分がしょっぱくなって台無しになっていると思う。いったいどうしてこんな組み合わせが生まれたのだろう。
推測は簡単にできる。スイカというのはカリウムが多く、それは塩分を放出させるはたらきがある。大昔の人はそれを直感でわかっていたのだろう。だから塩分補給のためにスイカに塩をかけたと……
だけど、昨今日本人は塩分の摂りすぎだと言われている。自分の食生活を振りかえってみればたしかに頷かざるを得ない。少なくとも今の日本人には不要な組み合わせだと思う。
茶人の千利休は、スイカに砂糖をかけたものを出されて激昂したという。そういうものが侘び寂びにそぐわないのはわかるけど、それくらいで怒って席を立つのは一期一会の教えに反するのではなかろうか。