虫歯のために午後から半休とった私。あっさりと治療も済んだので、うちに戻ってパソコンの電気をつける。
先日、ブログで被災地の避難所で起こったトラブルについて、私なりの意見を書きましたが、それについて。
どうしてこうも自分が納得できないのか、理由を事あらば思い返していたのですが、ようやく思い出しました。
いや、その記憶を闇に沈めていた、といった方が正しいのかな。思い出したくなかった。
あれは私がまだ小学生の頃。年末付近。子供は冬休みの季節ですよね。
先生が「冬休みはおとうさん、おかあさんのお手伝いをしましょう」みたいなことを言ったんですよ。で、優等生(?)だった私はその言葉を真面目に受け止める。
それから私は一日に一回は親の手伝いをしました。お風呂の掃除や、洗車。新聞を毎朝、郵便受けから持ってくるとかね。
そんなある日ですよ。商店街かデパートか忘れたけど、ふくびきがあったんですな。何回引けたかは覚えていないけど、私も妹も一回ずつは引けました。
妹が先にふくびきをしたんですよ。当たったのは、クリスマスブーツに入ったお菓子の詰め合わせだった。これは覚えている。
そして私ですよ。なんと、リモコンで動くゴジラが当たったんですよ。結構、でかいヤツ!!私はほくほく顔で、自分で抱えて帰りましたねえ。
母親も「たけるん(仮名)は毎日お手伝いしてくれたからね、神様がご褒美をくれたのよ」と言ったんだ。書いている内に、どんどん鮮明になってく記憶。捏造も混じっているかもしれないけど、概ね正しい!
そしたらですよ。お菓子を食べきった妹が……
「あたしもこれ欲しい」
そう言い出しやがったんですよ。私が断ると、さらに妹はヒートアップ! しまいには泣き出す始末。親がどういう思いで判断したかはわかりませんよ。わかりたくもないけどね。
「おにいちゃんだから我慢しなさい」
この一言で、リモコンゴジラは妹のものに。私も詳しくないけど、お前ゴジラ知らないだろうにっ!
結局、妹は一週間以内に壊したからね。
……家庭内ヒエラルキーにおいて、通常は「父・母」「私」「妹」の順で権力があるはずだけど、一番下が「弱い存在だから」とか「かわいそうだから」という理由で、下から二番目が被害を被る「ブービー現象」(勝手に命名)の恐ろしさ!
下から二番目だから、注目もされないしっ! 世の中、トップか一番下しか観てくれないんだよなー。ケッ!
この苦い想い出が、今回の避難所での事件に、どこか重なる部分を感じちゃったんでしょうねえ。
ま、一番悪いのは市の対応なんだけどね。
今回の事件はね、市職員のミスを覗けば、後はモラルの問題なんですよ。
ゲーム機を返す、返さないかはモラルの問題。そりゃ避難所に渡すのが美しい話で終わるんでしょうけどね。
今は、ゴネ得で道徳家が損をする時代だからね。
昔だったら美談として扱われるけど、現代日本では「ばかだなあ」と哂う人もいますもんね。正直者は馬鹿を見る、ではないけど生きづらい時代です。
衣食足りて礼節を知る、は昔の話。今は衣食足りて物欲が増える。
衣食住が満たされたならそれで満足という時代じゃないんですね。
満員電車内で、老人に席をゆずる行為は美しい。でも老人が「私は老人だから譲れ!」と言うのは醜い。シルバーシートでも無い限り譲る、譲らないはその人のモラルの問題。
みんなに一理あるから、難しい。
【追加】
何か心にひっかかっていたんですよ。その小骨がやっととれた。
ゲーム機だけじゃなく、人形も配られていたということなんですよ。
ボランティアに来て、ゲーム機をもらった子供の肩を私が持ってしまう理由は、上記のブービー的な位置に、ボランティアの子供たちがいた、というだけではなかったんだ。
多分、ゲーム機しか配られていなかったら「ああ、避難所の人たちで使い回すんだね」と考えたと思うんですよ。
アイドルのプレゼントに、人形も入っていたのがまずかった。人形もみんなで使い回すの?ってことですよ。
私は男だから人形を集める趣味はなかったけど、妹が小学生の頃なんか、同じ年の従姉妹が遊びに来ても、持っている人形を一つも貸してあげませんでしたよ。
そういう先入観があるから、送られたプレゼントは使い回すものではなく、個人に贈与されたもの、と受け取ったんですなー。
他の避難所でも同様にゲーム機と人形がプレゼントされたのでしょうかね。もしそうなら、人形とゲーム機はどういう風に扱われているのか。気になる。
先日、ブログで被災地の避難所で起こったトラブルについて、私なりの意見を書きましたが、それについて。
どうしてこうも自分が納得できないのか、理由を事あらば思い返していたのですが、ようやく思い出しました。
いや、その記憶を闇に沈めていた、といった方が正しいのかな。思い出したくなかった。
あれは私がまだ小学生の頃。年末付近。子供は冬休みの季節ですよね。
先生が「冬休みはおとうさん、おかあさんのお手伝いをしましょう」みたいなことを言ったんですよ。で、優等生(?)だった私はその言葉を真面目に受け止める。
それから私は一日に一回は親の手伝いをしました。お風呂の掃除や、洗車。新聞を毎朝、郵便受けから持ってくるとかね。
そんなある日ですよ。商店街かデパートか忘れたけど、ふくびきがあったんですな。何回引けたかは覚えていないけど、私も妹も一回ずつは引けました。
妹が先にふくびきをしたんですよ。当たったのは、クリスマスブーツに入ったお菓子の詰め合わせだった。これは覚えている。
そして私ですよ。なんと、リモコンで動くゴジラが当たったんですよ。結構、でかいヤツ!!私はほくほく顔で、自分で抱えて帰りましたねえ。
母親も「たけるん(仮名)は毎日お手伝いしてくれたからね、神様がご褒美をくれたのよ」と言ったんだ。書いている内に、どんどん鮮明になってく記憶。捏造も混じっているかもしれないけど、概ね正しい!
そしたらですよ。お菓子を食べきった妹が……
「あたしもこれ欲しい」
そう言い出しやがったんですよ。私が断ると、さらに妹はヒートアップ! しまいには泣き出す始末。親がどういう思いで判断したかはわかりませんよ。わかりたくもないけどね。
「おにいちゃんだから我慢しなさい」
この一言で、リモコンゴジラは妹のものに。私も詳しくないけど、お前ゴジラ知らないだろうにっ!
結局、妹は一週間以内に壊したからね。
……家庭内ヒエラルキーにおいて、通常は「父・母」「私」「妹」の順で権力があるはずだけど、一番下が「弱い存在だから」とか「かわいそうだから」という理由で、下から二番目が被害を被る「ブービー現象」(勝手に命名)の恐ろしさ!
下から二番目だから、注目もされないしっ! 世の中、トップか一番下しか観てくれないんだよなー。ケッ!
この苦い想い出が、今回の避難所での事件に、どこか重なる部分を感じちゃったんでしょうねえ。
ま、一番悪いのは市の対応なんだけどね。
今回の事件はね、市職員のミスを覗けば、後はモラルの問題なんですよ。
ゲーム機を返す、返さないかはモラルの問題。そりゃ避難所に渡すのが美しい話で終わるんでしょうけどね。
今は、ゴネ得で道徳家が損をする時代だからね。
昔だったら美談として扱われるけど、現代日本では「ばかだなあ」と哂う人もいますもんね。正直者は馬鹿を見る、ではないけど生きづらい時代です。
衣食足りて礼節を知る、は昔の話。今は衣食足りて物欲が増える。
衣食住が満たされたならそれで満足という時代じゃないんですね。
満員電車内で、老人に席をゆずる行為は美しい。でも老人が「私は老人だから譲れ!」と言うのは醜い。シルバーシートでも無い限り譲る、譲らないはその人のモラルの問題。
みんなに一理あるから、難しい。
【追加】
何か心にひっかかっていたんですよ。その小骨がやっととれた。
ゲーム機だけじゃなく、人形も配られていたということなんですよ。
ボランティアに来て、ゲーム機をもらった子供の肩を私が持ってしまう理由は、上記のブービー的な位置に、ボランティアの子供たちがいた、というだけではなかったんだ。
多分、ゲーム機しか配られていなかったら「ああ、避難所の人たちで使い回すんだね」と考えたと思うんですよ。
アイドルのプレゼントに、人形も入っていたのがまずかった。人形もみんなで使い回すの?ってことですよ。
私は男だから人形を集める趣味はなかったけど、妹が小学生の頃なんか、同じ年の従姉妹が遊びに来ても、持っている人形を一つも貸してあげませんでしたよ。
そういう先入観があるから、送られたプレゼントは使い回すものではなく、個人に贈与されたもの、と受け取ったんですなー。
他の避難所でも同様にゲーム機と人形がプレゼントされたのでしょうかね。もしそうなら、人形とゲーム機はどういう風に扱われているのか。気になる。