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草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
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2011年2月26日 快晴 6℃

2011年02月26日 12時23分36秒 | 
◎花粉症
 教室では, 花粉症の子が多い。私も数年前に発症し, 3月から4月は, 目薬と点鼻薬をいつも持ち歩いています。もちろんティッシュも。
 花粉症の治療に使われるのは, 主としてステロイド薬です。ステロイドは, とにかく炎症を鎮めてくれるので, 重宝されます。細菌には, 抗生物質が有効ですが, ステロイドは, 内服薬に限らず, 局所に使用するだけでも効果があります。全身投与は恐いですね。もともとステロイドというのは, 副腎が作るホルモンを人工合成したものです。ステロイドは, 免疫機能や白血球の働きを抑える効果があります。免疫というのは, 外敵から体を守る体のシステムですよね。花粉症はアレルギーですが, 花粉症にかかると体の免疫システムが過剰に働いてしまい, 炎症を起こします。それでその免疫のはたらきを抑えるためにステロイドが使われます。ステロイドは大抵の炎症は抑えてくれるのです。炎症にかかわるのは, 白血球ですから, ステロイドはこの白血球の働きも抑えてしまいます。
 ステロイドの副作用としては 高血圧や糖尿病がありますが, 特に免疫を抑えるため細菌やウィルスなどの感染症に罹りやすくなるのが恐いと思います。
 ステロイドを長く続けていると, 副腎で作られるホルモンの量が激減します。それで急にステロイドを止めると病気が再発するということになるのです。
 ステロイドの全身投与は, つまり注射や飲み薬は, 血液で全身にステロイドが運ばれて細胞の隅々まで行きわたります。ステロイドは筋肉にも長く滞留します。副作用のリスクは高まり, かつ副作用の措置はありませんから, 要注意です。
 体のほぼ全部の細胞には, ステロイドと結びついて効果を表わす物質があります。局所にはステロイドが有効に働いても体の他の健康な部分には免疫力を低下させて病気を起こしやすくします。
 ステロイド恐るべしです。
 それから, 花粉症は国策として日本の山という山を杉の木だらけにした, 当時の国, 農林官僚, 政権与党が, もたらした次世代の国民へのなんとも迷惑なおくりものです。
 そういえば, 官僚とかつての政権与党が残したなんともやりきれない年金破綻も嫌な遺産です。

◎V模擬C判定でも十分合格できる

以下の会話はあるサイトの掲示板のものです。
質問者
 V模擬の志望校合格基準総合得点ってどういう意味ですか? 基準って意味がよくわからなくて・・・
また、その点数に足りていればほぼ合格なのでしょうか?
だれか教えてください!!

ベスト・アンサー

 確立にして40%から60%。ほぼ合格はない。
基準になっている得点は表の青くなっている部分だから。 基準点近くの人は皆B・C程度だということ。 S判定が+50点ぐらいなのでそこを目指すと良い。 けど、Vの簡単さを考えると+100位は無いとまずいかも。

 注 「確立」は正しくはもちろん確率です。

 進学研究会の公開された説明には, たとえば, B判定は, 過去のデータから, 10人受ければ6人以上合格するであろうという意味だと説明されています。C判定だと, 10人受ければ4人以上合格の意味です。解答者は, 「B・C程度」と軽くまとめて「40%から60%」と, BとCはまるで区別がないような扱いです。Cだけでもかなりの幅があります。つまりBに近いCとDに近いCという幅です。解答者は基準点だと, 「ほぼ合格はない」と言い切っていますが, これが私が問題にしたかったところです。昨日は, B判定での合格可能性についてかなり詳細に分析しましたが, 実は, そこで述べた論理は, そのままC判定にもあてはまると考えています。
 そもそも個人の合格の可能性としてとらえて, 確率の語で説明しているところが受け入れられない。
 解答者は「Vの簡単さを考えると+100点はないとまずい」と言っていますが, 仮に解答者の言うように(受験生にとって)V模擬が簡単だと一歩譲って考えても, 結局受験している層は同じなのだから, 序列はそのままで「まずい」ことにはならないのではないでしょうか。正直「+100」というのは, 驚きですが。私の指導経験で「+100とらないとまずい」などとはとても言えないでしょう。そもそもそれが可能なことなのかが問題です。

 今日は, V模擬C判定で合格できる可能性について, 述べてみたいと思いました。それでたまたま見つけたサイトに「B・C判定つまり志望校合格基準総合得点」では「ほぼ合格はない」と切り捨てていたので, 問題にしました。B・C判定を「40%~60%」としているところもかなり曖昧なくくりのような気がしました。Bは60%以上です。これはかなり合格可能性が高い数値だと思います。志望校合格基準総合得点は, BとCの接点です。だから正確には, 60%と40%の中間をとって50%とするのが正確です。そして私は50%つまり, 10人受けたら5人受かるラインを志望校合格基準総合得点ととらえたわけです。その上で, その学校の実質倍率を考えます。実質倍率というのは, 実際の合格者数と実際の受験者の数から出した数値です。たいていは, 1.5倍ほどです。2倍で「10人受けたら5人受かる」です。2倍より低いのがほとんどですから, 「10人受けたら4人受かる」でも十分なはずです。つまり, 判定Cでも十分合格できるはずです。実は竹の会の合格者を見ても, 駒場・新宿・青山クラスでC判定の子もけっこういたはずです。といってもあるときはC, あるときはAとかSということですが。ときにはEとDもけっこうとっていたはずです。そして私の手元には, 本番直前の1月模試の判定Cでトップ都立に合格している資料が唯一残っていました。
 ただ最後にこれだけは言えます。模擬ではなく, 本番で少なくとも志望校合格基準総合得点はしっかりとらなければ合格はないということを。

◎都立中高一貫校本番まで, 10か月

 今の私は, もう2012年2月3日そして9日のことで頭がいっぱいです。そのために3月からかなりのノルマを課すことになると思います。志ある子どもたちにはなんとか私のノルマを負担に感じることなくついてきてほしいと願うばかりです。ただ脱落者の出ることは覚悟はしています。今年は, 受検生が多いので, 脱落して, 最後に真にやる気のある者のみが残るのならそれでいいと思っています。
 本番まで11か月ありますが, 1月は勘定には入りません。あの特殊な雰囲気が支配するあの時期の1月はとても新しい何かをやれる月ではありません。
 実質冬の冬期集中指導が何かをやれる最後の機会です。そして23年受検では, 冬期前にすでに完成していました。冬期までもつれ込んだのは一昨年の両国合格者を指導した年でした。あのときは冬期後もぎりぎりまで指導が続きました。
 本年は2月スタートの子もいます。2月スタートというのは正直遅いと思います。しかし, どうなるかはすべて子どもたちの熱意しだいです。がんばってほしいと思いますが, 脱落も覚悟しています。

◎「中学特例」会員

 2名限りで, 中学になっても指導を続ける会員です。当然高校入試を視野に入れています。こちらもノルマはかなりのものと思いますが, 都立トップ校をめざしてがんばってほしいと思っています。
 23日の都立入試も終わり, 竹の会は, いや私の心の問題かもしれませんが, なんとも落ち着かない日が続いています。
 3月1日には,身も心も解放されて軽く解き放たれることを切に願っています。

 私は, 長年高校入試専門にやってきた人間です。トップ私立といい, トップ都立といい, すべて私はその合格を勝ち得るために研究・分析・指導・実践に没頭してきたのです。今では私の手にかかれば, 優秀な生徒をトップ都立, 早慶クラスの私立に合格させることはそれほど難しいことではないでしょう。ただし, それには中1からの弛まない情熱と努力の積み重ねが前提なのですが。
 いつのころからか, 公立中は, 勉強しない子ばかりが多数派になってしまいました。勉強する意思のない子ばかりを見ることに私は疲れてしまいました。稔りのない指導ほど虚しいものはありません。それで嫌気がさしたのだと思います。竹の会が中学の募集をしなくなってもう数年が経ちます。いまでは小学から竹の会にいる子に限り, それも2名限定で認めるくらいです。
 ただトップ都立にしても, トップ私立にしても, そういうところを受けるだけの力を作り上げていくというのは, 今でも私の喜びではあります。
 時として, 出会うことのある逸材に私はいつしか我を忘れて指導に没頭してしまいます。
 私の心のどこかでは, 高校入試のプロという意識が根強く生き続けているのだと思います。
 
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