草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
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冴える指導

2008年12月02日 11時22分24秒 | 
 今年も秒読みに入った。毎年この時期は頭がめまぐるしく回転する。毎日の指導で子どもたちの理解の容量を的確に判断する。そしてその度に新しいレジュメ展開を考える。このところ「思考の素」にクラッシュする子が少数であるが, 把握している。冬期に入るまでは, 「思考の素」を使ってはみる。しかし, 遅くとも冬期からは, 新レジュメ「1%」に切り替えることになる。普通レベルの小4に「割合」を導入するための新テキストをと考えて温めてきた新作である。理解力のある小4には「思考の素」も併用する。理解が困難な小5には「1%」にしぼった指導になる。「思考の素」は割合に限定することなく思考力を創るためのあらゆる要素を取りいれたものとして今では竹の会のメイン指導レジュメとして成長しつつある。今後もこの灯は消したくない。
 「天声人語」からスタートした読解指導は, 小4や小5にはやはり重荷のようだ。秋から創作を始めた「読解の素」シリーズが, 国語の苦手な子どもたちにいい反応を出しつつある。これは, 主として国立中学で出題された読解文を分断し, 1回2から3段落分をとりあげ, それに私が指示語や接続詞「しかし」について, 平易な質問を付すものだ。国語の文というものが, 「何か言う」→「その説明」→「何か言う」→「その説明」という流れになっているということを, 子どもたちに質問を通して認識理解させることに徹した。素直な思考を伸ばすのに最適な教材として成功しつつある。今後は小4・小5はこちらに切り替えたい。つまり, 天声人語は使用しないことになる。天声人語については, 中学向けの国語指導に最適ということが認識され, 今後は国語の苦手な中学生向けに使用することも考えている。もちろん「読解の素」で鍛えた小6には当然使用を予定している。
 主として中学入試の理科・社会に材料を求めて, 作成途上の「読み取り」シリーズを12月は東大附属直前指導のために都立中学の過去問を用いて制作することとした。読み取りシリーズは, 説明文の読み取り, 複雑なグラフの読み取りをテーマに作成しているものであるが, これに割合的要素をも取り入れたものとして現在作案中である。当面は都立中高一貫校にしぼり, 過去問を徹底検証する意味も含めて制作に専念したい。
 今日は指導日なので, 朝からレジュメの用意に追われたが, 少し時間ができたので, ブログを更新することにした。
 外は寒々とした曇り空で 昨夜から降り出した名残雨か。元気に子どもたちが姿を見せてくれることを祈る。
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