草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
※2015年10月より竹の会公式HP内にブログ移転

連休前の多忙な日々

2012年04月21日 08時35分53秒 | 
 パソコンの故障で「草枕」を休載したことで親御さんからのメールでは「寂しい」という感想をいただきました。「草枕」を休載の間はブログのサイトを開いた熱心な竹の会のお母さまたちを失望させてしまうことが私には気がかりでした。「草枕」は竹の会のお母さま方を始め見知らぬ多くの人たちに読んでいただいているのだとの思いをいつも持っています。それだから休むことなく書き続けなければといつも思い続けています。
 さて、春の陽気とは言いながら朝夕の冷え込みはで体調を崩す子どもたちも出ています。去年もいましたが、受検のプレッシャーに耐えられず受検放棄する子というのが必ず出ます。今年もその兆候かなと気になるようすの子もいます。無理をして苦しむことはないと思います。受検をきっかけに勉強するというだけでもいいのではないか。高が受検です。それほど深刻になる必要もない。
 このところ子どもたちは私のブログの影響か、おそらく親御さんに注意されているのでしょう、とにかく静かにすることに気を遣い始めました。静かに課題に取り組む光景を見ているとやはりほっとします。
 それにしても竹の会というのは、早くに入会した子ほど「できる」。ただ小4に入会したからといってみんなができるようになるわけではありません。能力から規定される面は否定できないからです。それでも一般に「呑み込みの悪い」と言われる子たちならやはり早い時期の入会で救われることが多い。ただそういう子たちがそのまま伸びてゆくかと言えばそれは消極に考えざるを得ないのが現実です。勉強では苦労はしてゆくのだとは思います。
 竹の会ではこれまで指導不能という子が紛れ込んできたことは事実です。そういう子たちには私の指導は空を切るばかりです。分数で言えば、「通分」に時間のかかる子というのはやはり能力が低い。計算で能力を判定できるのが「逆算」です。これに時間のかかる子というのは能力が低いと思います。結局、割合を理解するのも困難でこのことは中学では文章題のできない子として認識されることになるはずです。後から考えても「逆算」をマスターするのに1か月も2か月もかかった子というのは必ず割合で躓いています。伸びない。これは自ら「考える」、「考えて事態を切り抜ける」という工夫ができないことで致命的なのですが、受検というのは、未知の問題に自らの考えで切り抜けるという場面が想定されており、自ら考えることのできない子には最初から不可能なことだったのです。
 努力で培えないものに「観察力」があると言う人がいます。この点については、私も研究したことがなく、実は正直私の意見はありません。適性検査は注意力勝負という面が強いのですが、それは問題文の読み取りにおいて顕著です。正確に読み取れない子が多いのです。読み取るという前にとにかく事実を観察するということが大切だとは思います。「ふつう」とちがうところに気がつく。思考というのは、比較だと言った人がいますが、人間というのは何かと比較して初めてちがいを知るということは確かです。それから観察しない人というのは、自分の思い込みで動いていますね。先入観念で判断する。だからいい加減にしか見ないし、読まない。まず疑うのは自分の思い込みです。的は自分の中にいるということですね。
 頭のはたらきかたとしては、問題を見て「思い出そうとしてはいけない」ということです。まず観察することです。それは比較することです。骨董品でひとつのものをただ見ていてもなにもわかりません。本物と比較して初めてそのちがいというか、本物の本物たる所以というものがわかるのです。ちなみに私は骨董に造詣はありません。
 渋谷教室は5月6日に記念すべき第1回の指導があります。5月の連休の最後の日です。渋谷教室では実験的試みとして日曜に7時間指導を組みました。これまで夏などの長期の休み以外ではなかった発想です。ただ小学生の親御さんには平日の指導が少なくなったことの不安があるようです。特に、家庭学習の習慣のない子にはマイナスかもしれません。しかし、そういう家庭での学習習慣のない子というのは塾でもなかなか集中せず、そもそも塾で家庭で勉強しない補充を期すという発想が誤りです。家庭での学習が前提での塾です。
 新しい制度への転換にはどうしても旧制度への懐古、ゆりもどしというものがあるものです。私は今自分の指導技術をのみ発揮できる指導システムというものを模索しています。私は指導のプロフェッショナルを自認しています。日曜7時間体制で私は私の指導の道具であるレジュメに磨きに磨きをかけることでしょう。私のこのレジュメだけで合格を可能にするというプロ意識は確信に近い自信に満ちています。
 5月6日の初回指導にはぜひ元代々木教室の女子のみなさんが参加体験してくださることを願っています。
この記事についてブログを書く
« 旧システム最後の週 | トップ | 合格したいのなら早期入会を »