草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
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元代々木教室の頃 第2回

2012年04月26日 15時06分30秒 | 
 いやもう本当に私は竹の会を廃業することばかり考えていました。竹の会のあるマンションの階下からく「うるさい」と苦情がきたときはもう止めてしまおうかと正直思いました。私はもう若い頃のようにうるさく騒ぎふざける子どもたちを相手に指導とは関係のないことで頭を悩ます「無駄な時」はないのだとずっと思い詰めてきました。そういうことにはもう十分過ぎるくらいにつき合ってきました。残された期間は私の指導のみを純粋に必要とする子たちのために尽くしたいと思ってきました。
 公立中の不振で公立中には落ちこぼれた子たちが溢れていました。そういう状況に嫌気がさしてあるときから私は中学の指導をスッパリ止めました。 
 同じ頃、私は都立中高一貫校をめざす熱心な小学生たちと邂逅するのです。やはり塾というのはこの「熱心な」というのが大切で、熱心さの欠けた子というのは、親もふくめて塾には天敵だと思います。ただ高校入試では平成20年に熱心な生徒2名がそれぞれ都立西と桐蔭理数に進学しています。都立西に進んだ女子は今年お茶の水女子大に合格し、桐蔭理数に進んだ男子は今年東大文2に合格しています。
 また、平成22年には、都立富士高校に推薦合格した女子がいますが、5倍弱の競争倍率を突破したものです。9科目中7科目が5で2科目が4でした。
 平成23年は高校受験の子が数人いました。都立小山台や都立文京、都立産業技術高専などに合格しています。
 が、竹の会は実はこの時期に都立中高一貫校にこれからの竹の会の未来を見ていたのです。都立中高一貫校では偏差値教の教祖、つまり大手塾は為す術をもたなかったのです。大勢を相手に金儲けをしようとするのが大手ですから、とにかく適性検査問題もなんとか偏差値ベースに乗せようといろいろやっているようですが、効果的な策はないようです。あたりまえですが。私は適性検査対策に竹の会の活路を見出したと思いました。なによりも塾にとっては生命線の「熱心さ」が私をして再びやる気を起こさせました。これまで公立中の部活ばかり偏重のやる気のない中学生や子どもが中学生になると途端に情熱を失う親たちを嫌になるほど見てきましたから、そして「熱心さ」というものが欠片もない親子たちを相手に塾をやる意味は全くないと常々思ってきました。
 都立中高一貫校を受検しようとする親子はみな熱心です。だから私はやる気になるのです。
 私がやる気になるのは勉強に「熱心」だからです。「熱心さ」のなくなった子にはもはや竹の会は無縁です。
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