草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
※2015年10月より竹の会公式HP内にブログ移転

5月新制「竹の会」へ

2012年04月22日 20時27分53秒 | 
 今週は月・火・水・金と平日指導が続きます。5月の連休前に4月の全日程を終了します。同時にこれまでの旧パスポートコースは廃止となります。これまで4時開始9時終わりというのは竹の会のかたちでした。ただ4時にこれる子というのは限られていましたし時として5時、遠くから通う子は早くて5時半、たいてい6時ということも変わらぬことでした。また6時に食事をとり30分から40分を費やすというのも最近では珍しくなくなりました。弁当を食べ終わったと思ったらまた何かむしゃむしゃ食べているといった具合でこれは「受からないわ」と思ったものでした。去年あたりからは「おしゃべりしながら」勉強する子が目立ち、私には合格は絶望と思わせるほどに深刻な事態でした。いくら注意してもすぐにおしゃべりを始めるのです。私が注意をするのをあきらめた受検直前までそうでした。
 今年の小6も少ないのですがやはりおしゃべりをするのは去年の子たちを見てきているからでしょうか。合格する子というのは自省的です。内に秘めたる思いが伝わるほどに静かで強い意志に満ちています。私はそういう子たちを見たとき「この子は決して落ちることがあってはならない。なんとしてでも受からせなければ」と念じ続けたものでした。合格した子たちはいつも私に最大の敬意をはらい遠慮深げでした。そこに私はどこまでも私を信頼し敬う心を垣間見ました。
 竹の会では、よく竹の会に祀られている神棚に手を合わせる子たちをみました。竹の会の27年間ずっと祀られてきたものでした。奇跡的、劇的合格のたびに私は心から手を合わせて感謝してきました。形式的な祈りは意味がありません。私はその祈りの姿にその子の心根のありようをしるのです。ふざけて驕れるばかりのありようはその心のありようがそのまま試験本番に表れるでしょう。祈りとは神聖なものです。至らぬ自分を思い知り、そのことに思いをいたす自省の時なのです。師を敬う心にその心の崇高さが滲み出てきます。師を馬鹿にして笑うほどの子ならその心は知れたものです。私が竹の会の神に祈りなさいというのは心のありようを示しなさいと言っているだけのことです。意味もなく決して人を馬鹿にせず自己のいたらなさに思いを致し、常に自省的に見つめ直すことです。そういう心の成長が大人としての成長であるということです。
 新制竹の会では、徒に子どもたちを長時間縛ることの弊も考えました。そして過去の合格者が家庭学習において群を抜いていたということも考えました。従来のパスポートというのは無駄な時間、ロスタイムというものをふくめた大雑把なところがありました。形式的に長時間といっても実質はどうかということです。近くに住む子にはいいとしても今の竹の会のように遠くから通ってくる子が多くなってくるとパスポートの中身も形骸化してしまいました。
 渋谷教室では指導時間44時間を目安としました。そして日曜に7時間とることによって遠方の生徒にも確実に指導時間をとれるように配慮しました。平日は4時間を目安にしました。回数は減りますが、これまでのようなロスタイムを考えると課題による家庭学習の充実を図るほうがいいと判断したのです。よく言うことですが、竹の会の指導というのは、私の直接の指導と並んで私が精魂込めて制作したレジュメにおいてすぐれるということです。レジュメをこなしてさえゆけば力がついてゆくということです。ただそのレジュメに対する細かい私の「指導」がなければレジュメの価値も半減するでしょう。
 私は新制竹の会でもレジュメの重要性に鑑み、指導時間を少なくしてでも、出来のいいすぐれたレジュメを制作するための時間を確保しなければと思い詰めてきました。レジュメ制作にかける十分な時間が確保できなければたちまち竹の会の指導の質は落ちてしまうでしょう。ですから指導のない日は次の指導のためのすぐれたレジュメの完成のための時間だと思って家庭学習に力を入れてほしいのです。
 元代々木教室を来年1月に現小6を送り出した時点で閉鎖することにしたのも、私はレジュメ制作の時間を十分にとりたかったからです。そして終わりの時間を8時に目安においたのも早い時間に小学生を帰して無理をさせたくないという思いからでした。
 私の思い描いた渋谷教室は、ほんとうに勉強したい子たちだけが集まって静かに勉強してもらいたいということだけでした。おしゃべりをして騒いで楽しい塾は私の中にはありません。
 竹の会は入会テストを義務づけることによって入会者を選別するとともに、いったん入会しても「おしゃべり」「大声でふざける」などどこの塾でもありふれたこととして放置する程度のことでも塾の静謐を乱すものとして重大にとらえて退塾とする制度化をとります。
 竹の会渋谷教室のコンセプトは、渋谷教室に「入会できれば合格したも同じ」と云えるほどに指導を充実させ結果を出すことです。「渋谷に竹の会あり」と人々に認知させることです。私はそのために安易に入会を認めず、また容易に退塾とする決意です。渋谷教室に通う子たちが全員合格することが私の渋谷教室のこれからの夢です。
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